バイク屋がバイクを楽しみ、素敵なバイクライフを求めて、メンテナンスやオリジナルパーツの開発等で蓄積された経験と勘を融合させて、バイクという工業製品や物流商品を価値ある道具に仕立てるための提案をしたいと思います。
バイク屋の感性と独りのツーリングライダーの目線で、感じたことや思うことを綴り伝えたいと思います。

CBR250Rの潜在能力を遠乗りで試す -その3 帰省編・総括-

道内ではマイナーなルートを選んで走るので、人と会うことも無い。サロマ湖では少しダートを入った所のアッケシソウ群生地に立寄ってみた。穴ぼこのたくさんあるフラットダートだったが、何の苦も無くサスがしなやかにイナシている。シングルエンジンの心地好さをここでも実感する。

サロマ湖.jpg ダート.jpg


計呂地より685号に入る。ルクシ峠からの景色がお気に入りポイントなので向かうが、ルクシ峠は通行止めとなり新しいトンネルが出来ていた。


ルクシ峠.jpg


北見の出光GSで給油を済ませて、津別峠に向かう。日の入りがPM5:30頃で少し距離がある。日の入りに間に合うか?かなりハイペースで走る。路面の凹凸は激しいがCBR250Rは、とてもしなやかに軽快に走る。峠の入り口に到着。日没までの残り時間はわずかしかない。タイトのつづら折が続く登り坂をシングルエンジンは10,000rpm付近まで軽々と吹き上がり、CBR250Rは気持ちよく駆け上がっていく。一般公道でスロットルを大きく開けることが出来るのは、小排気量の特権か?4輪感覚のバイクでは味わえない心地好さだ。

津別峠.jpg 夕日.jpg

津別峠に到着!展望台への階段をCBR250R同様に一気に駆け上がった。登りきるとカメラを構えて写真を撮っている方がお見えで、駆け上がって行くと「元気がいいね!」と声を掛けられた。
360℃の展望で美幌峠より景色が良いのでここへは必ず立ち寄るが、今回は生憎の曇り空で屈斜路湖もぼんやりとかすんで見える。阿寒岳はかすんで見えたが、大雪連峰は全く見えない。

BMWと美幌峠.jpg 屈斜路湖.jpg

写真を撮っていた人に「ここ数日はこんな天気ですよ」と教えて頂いた。展望台より駐車場へ降りるとキタキツネがお見送りに来ていた。PM6:30過ぎに予定地の弟子屈に到着。

北キツネ.jpg
キタキツネが見送りに


9月28日 弟子屈より知床半島経由苫小牧を目指す

今日は北海道を離れる最終日で、夜の10:30迄に苫小牧フェリー乗り場に到着できればOK!弟子屈を出発して知床半島へ直線道路を淡々と走る。CBR250Rは、エンジンも角が取れて全域心地よく軽快に回るエンジンには、まろやかでシングルらしい力強さもある。6速で流す時などは3,500rpmから上は全域快感速度域となる。

斜里ひまわり.jpg
斜里ひまわり

3日目に入って、意外なことに気付いた。気にもしていなかったが、薄っぺたいシートに見えるが、お尻が痛くないのは、意外や意外!ハンドルとシート・ステップの3点が程良いバランスを保っていて長時間でも首・肩・腰等に負担が無く、膝周りにも窮屈感がない。CBR250Rは、車体のサイズ・ポジション・足回りと何処を取ってみても不満は無い。

知床峠の登りも心地好く、5速6速で軽快に登り、実に楽しい!まさに快感速度で、速さより心地好さをまたまた実感!

知床峠.jpg BMW知床峠.jpg
知床峠(右は十数年前のBMWでのツーリング時のもの)

知床半島は斜里からウトロ、羅臼、標津を周り、今日の出発地である弟子屈へ引き返すように開陽台を目指す。単調な直線でもエンジンの鼓動感など、バイクとのコミュニケーションを楽しみながら走り続ける心地よさもまた快感速度で、楽しさがあふれてくる。

開陽台では大切に乗り続けられているHONDAシングル250のヒットモデルCB250RSZと出会う。


開陽台01.jpg 開陽台02.jpg CBR205R SZ


然別湖経由で苫小牧に向かう予定だったが、糠平で通行止めの看板を目にする。台風の影響か?残念だが引き返して苫小牧へ向かう。

糠平.jpg 通行止.jpg 清水谷.jpg



清水を目指して走っていると、日勝峠の日高側で事故処理の為通行止めの表示が出ていたので、ルートを変更する為地図を見ようと道の駅に入った。すると、VFR750に乗っている地元ライダーに「CBR250Rですね!初めてみました」などと声を掛けられた。事故処理の為通行止めとなっているのでルート変更をしたいのだがと聞いてみると、この先に清水ICから占冠ICまでつながっていることを教えられた。

士幌01.jpg 士幌02.jpg

一般道が主体なので高速道は意識していなかったが、北海道の高速道路がさらに伸びていることを実感した。今回使った地図の中から平成11年9月に帯広で泊まったビジネスホテルの領収書がでて来た。この時はBMW K1200LTで走ってきた時のものだと思う。11年以降何度か訪ねてはいるが、地図を開くことはほとんど無かった。北海道では観光地にはほとんど立ち寄ることも無く、只々走り周る事を楽しんできた。

R274から穂別経由の道道610号を走った。このルートは霧が深く走りにくかったが、CBR250Rのライトの配光がとてもいいことに気付いた。CBR250Rは更になめらかさを増しながら、軽快に心地好く走り続けている!

苫小牧港.jpg


苫小牧港より乗船して翌日29日敦賀港に入港してスロープを下り始めると、正面でカメラを構えて写真を撮っているヒロ君を発見!敦賀港までCB1100に乗って迎えに来てくれた。スクリーンのテストを兼ねて走ってきたとのことでした。
CBR250RとCB1100


今回の全走行距離は2,253Kmでした。

出発前のメーター 帰宅後のメーター
北海道ツーリング前(左)と後

今回の北海道ツーリングは、CBR250Rを深く理解して潜在能力の高さを実感することが目的でした。ツアラーとしての一面を垣間見ることが出来たことや、想像通りに潜在能力の高さを確信することができて、今までにない意外な発見のある、心地よいツーリングとなりました。


メンテナンスについて一言。

小排気量車は、大排気量車とは異なる丁寧なメンテナンスが求められると思う。BIGバイクになると違いの解らないライダーが多いのも現実だし、何ら不満を感じないのは排気量に誤魔化されて本来の性能を実感していない場合が多く見受けられる。しかし、CBR250Rのシングルエンジンはその違いが顕著に出るから面白い。最高の力を発揮させる為に、全てが重要となり、丁寧なメンテナンスが求められる。

バイクは、ナンバープレートを付けて乗れる様にするだけでは楽しめない。
NWJCで準備している総ての試乗車は、ライダーの目線とメカニックの感性が融合して、其々のバイクが持つ本来の良さや面白みを引き出すために、スタッフも絶えずツーリングで実走させて、1台ずつ丁寧なメンテナンスを施しています。

NWJCは、CBR250Rのツーリング バイクとして、最良の妥協点を見つけ出す丁寧なメンテナンスを施した結果、これだけ心地好く楽しむことが出来たと自負している。

心地好い走りは丁寧なメンテナンスから産まれている事は言うまでもない。
この心地好さを与えてくれた、CBR250Rとヒロ君、明君に感謝!!



→CBR250R レビュー&インプレ



CBR250Rの潜在能力を遠乗りで試す -その2 北海道編-

9月26日 小樽より稚内を目指す

AM4:30に小樽港に入港。

小樽入港


下船して小樽運河にて写真を撮り、市街地は高速で一気に駆け抜けて夕張ICより国道を走り始める。

小樽運河 十数年前に撮ったBMWと小樽運河
(右は十数年前のときの風景)


しばらく来ないうちに道路が随分と変わっていた。占冠で給油をして走り始める。

占冠CBR.jpg BM占冠.jpg
(右は十数年前のときの風景)

富良野の千望峠を経由し、美瑛を通り、当麻、愛別を経由して岩尾内ダムへ出る。道道101号に入り、ワイディングを楽しむ。走っているのは、CBR250Rただ1台。時々対向車と出会う位でまるで貸切道路の様だ。このルートは、路面の凹凸が激しく以前と何も変わっていない。でも信号は少なく、CBR250Rの鼓動感を楽しみながら快走する。実に心地好い!
シングルエンジンを搭載したCBR250Rは、ツアラーとしても充分に通用すると確信した。

CBR250と岩尾内ダム BMWと岩尾内ダム
岩尾内ダムにて(右は十数年前の同じ場所の風景)



富良野01 富良野02
富良野千望峠より


美瑛01 美瑛02
美瑛の丘にて



オロロン街道でGPSの誤差をチェック

音威子府よりR40をしばらく走り、551号よりオロロン街道へ出る。

音威子府.jpg BMWと音威子府.jpg
音威子府(右は十数年前の風景)

北緯45°線でGPSの誤差を確認してみた。単調な道なので途中から兜沼を抜け、稚内に到着。
北緯45度01.jpg 北緯45度02.jpg


ノシャップ岬へ夕日を見に走る。残念ながら曇りの為夕日を見ることが出来なかった。

ノシャップ岬.jpg


9月27日 稚内より弟子屈を目指す

稚内の宿を出発し、宗谷岬の出光GSで給油をする。前回はいつだったか覚えていないが、以前と同様に貝殻と到着証明を頂いた。何にも変わってないことになぜか安堵する。
宗谷岬.jpg BMW宗谷岬.jpg
宗谷岬(右は十数年前の風景)

クッチャロ湖に立ち寄り、中頓別のサケの捕獲場に寄る予定だったが川の水が茶色く濁っていたので、通過。
クッチャロ湖.jpg BMクッチャロ湖.jpg
クッチャロ湖(右は十数年前の風景)

CBR250Rは、出発前にヒロ君にメンテナンスを依頼して、フロントサスは僅かにプリロードをかけて、フォークオイルの交換時にEPLのフォーク専用JPLを添加して、リアのリンク類にはグリスUPを施した。フロント・リアサス共に摺動部分は良く馴染み、動きはとてもしなやかになった。フロントのダイレクト感も大幅にUPして前後のバランスが個人的には好みの設定となった。
常用速度域+αでBIGバイクと同様の速度域で走らせるが、何ら不満や不安は感じない。フレーム剛性も高く、250ccクラスとは思えないほど安定感がある。何と言っても流しているときのエンジンの鼓動感がたまらなく心地よく、回せば心地よく10,000rpmは軽く吹け上がる。こうしてCBR250Rを走らせていると、ととどまるところの無い大型化・大排気量化をステータスとして追い求めるのは何故だろうか?等と色々なことを想う。


HONDAの物作り

HONDAの物作りはいつでも時代を先取りしすぎて世間では受け入れられない名車が数多くあると思う。
私のお気に入りCB450もその1台だと思う。1960年代に世界初のDOHCエンジンを量産し、トーションバーバルブスプリング採用などで当時としてはハイメカだったと思うが、4気筒インラインフォアCB750K0の影に隠れてしまった。

この素敵なCBR250Rが大型バイクの谷間に埋もれることなく多くのライダーに受け入れられることを切に願う。CBR250Rの発売元であるホンダモーターサイクルジャパンは、サーキット走行イベント以外にもシティーランからツーリングに至るまでCBR250Rの魅力を積極的にPRして頂けます様お願いする。

CBR vs ルノートラクター
CBR vs ルノートラクター



CBR250Rの潜在能力を遠乗りで試す その3 帰省編・総括へつづく



→CBR250R レビュー&インプレ


CBR250Rの潜在能力を遠乗りで試す -その1 出発編-

今月の中頃、スタッフのヒロ君とCBR250Rに乗って早朝ツーリングに出掛けた。早朝ツーリングでCBR250Rを楽しむ内にこのバイクでもっと長距離を楽しんでみたいと思う程に潜在能力の高さを感じた。そして、BIGバイクのほうが、長距離は楽だという一般的な先入観を実走行の中で比較して確かめてみたいとも思った。
早々にしばらくご無沙汰の北海道へツーリングを計画した。



9月25日 未明より新潟港を目指す

新潟AM10:30発小樽行のフェリーに乗るべく未明に岐阜を発った。新潟までの500㎞弱は東海北陸道と北陸道を走り繋いで高速走行での感じも試してみたかった。

AM1:30にNWJC南店に行くとなんと明とヒロ君が店にいた。CB400SBとトライアンフ・ストリートトリプル type Rを出して何やら準備をしている。「お前ら、何やってるの?」と、聞いてみるとふたりとも「東海北陸道の荘川ICまで一緒に走る」と言う・・・・。

CBR250Rの後ろを二人がついてくる。ひるがのICに立ち寄った時、二人とも心配そうに「本当に行くんですか?」と言う。BIGで出掛ける時は全く知らん顔の二人が250ccで北海道に行くと言うと、気になる様だ。BIGだと何も思わないが、250ccだと気になるのだろうか?ヒロ君に、「400ccでも同じじゃない?」と話すと、「でも250ccですから・・・」と、言う。



今回の北海道は道内2泊3日で1,700㎞前後を走る予定なので気になる様だ。十数年前にBMW R1100GSで北海道へは青函フェリーで渡り、道内は2泊で青森・岐阜間の往復路も走って、全行程4,300㎞程を走ったことがある。北海道へは何度も行っているが、250ccクラスで行くのは今回が初めてで、彼らから見るとCBR250Rのライディングポジションなども含みかなりハードスケジュールの様にみえるようだ。

今回の道内は小樽よりスタートしてゴールは苫小牧とした。日程とフェリーの都合上、函館まで下らない以外は、BMW R1100GSの時とほぼ同じようなルートをCBR250Rでたどる予定だから気にしている様だ。併し、排気量や走行距離の問題では無いと思うし、HONDAの最新技術で創り込まれたCBR250Rはそんなヤワじゃないという予感がしている。

BMW函館港
BMW R1100GSで走った十数年前の北海道


3桁の国道と道道を走り繋ぐルートは信号も少なく、北海道での速度域は本州より若干ハイペースなのでさほど気にもならない。とにかく早朝ツーリングで得た体感フィーリングの良さが楽しいツーリングにしてくれると思う。



深夜の高速道を走る

深夜の東海北陸道を走り始める。ペースは100㎞/h程度のペースで淡々と走る。ひるがのSAに立ち寄りガソリンを補給する。ヒロ君は「300㎞は絶対に走るので大丈夫です。」と言うが、北陸道での給油ポイントは有磯海SAまであるし、高速走行時の燃費が判らないので用心の為に給油する。

もうこの季節は冬の寒さと変わらない。外気温度が下がり、荘川ICでヒロ君と明君たちと別れる。荘川ICを過ぎた所で温度計を見ると、ひるがのSA近くでは、4℃から一気に1℃となっている。

気温4度!

意外だったのは手が冷たくなってこない。フェアリング効果なのか手が冷えてこない。速度も100㎞/h程なのに体感温度はあまり低いとは感じない。

給油ポイントの有磯海SAではまだガスに余裕があったので通過して次の給油ポイントの名立谷浜SAを目指す。SA直前でメーターが点滅を始めた。給油量は10.2Lだったので満タン容量13Lタンクなのでまだ余裕があった。

高速道を走りながらCBR250Rに感じたことは、直進性や安定感にはどっしりとしたミドルクラス並みの車格に感じて、早朝ツーリングの時ワイディングを軽快に走ったライトクラスの車格とは別の車格に思える不思議さを体感した。

長距離であれば或る程、淡々としたペースで走ることが楽に長い距離を走れるポイントでもある。高速道での長距離ランナーは何と言っても大型長距離トラックだ。淡々としたペースで走るが停車の回数は少なく平均速度は意外に高い。

高速道を日本的な常用速度域を逸脱した無謀なハイスピードでカッ飛ぶことは、一時的な快感はあっても継続的に走ることはあまりにも無謀で危険なことだと思う。また疲れも大きく休憩の回数が多くなり、速い様で意外と遅いのが現実だ。新潟までの500㎞弱をガソリンの給油の為とトイレ休憩1回のみで走ったが、6時間弱で走ることが出来た。

高速道を4輪感覚で走らせるBIGバイクは面白みに欠けるし、高速以外の一般道でも同様に面白みに欠けている。気負いやてらい、スペックにデバイス満載のハイメカやブランドだけでは決してバイクは楽しめない。



新潟港より北海道へ向かう

新潟港に着き乗船手続きを済ませて、乗船を待つ。10台程度のBIGバイクと250ccスクーターとCB223を見かけた。やはりBIGバイクが主流で、ピカピカのCBR250Rだと初心者に見えるのか、BIGバイクのライダーから「ホクレンの地図が便利だ」と親切なアドバイスを頂いたりしながら乗船を待つ。

CBR250Rの潜在能力を遠乗りで試す その2 北海道編へつづく



→CBR250R レビュー&インプレ




トライアンフ・タイガー800で初の林道へ

800XCと林道へ

秋雨前線と台風が続き、天候不順でなかなか林道へ行けなかった。台風15号が発生していたが、9月18日やっと雨続きの合間を縫って、タイガー800のナラシにタイガー955iで付き合ってくれたK氏のタイガー800XCと林道へ行くことになった。


タイガーで林道へ

朝方まで降っていた雨もやみ、コンディションは上々!タイガー800のスタイリングはタイガー1050よりオフ系だが、サスは前後とも硬めなのかアタリが出なくて?渋いのか?硬い感じで、キャストホイールに、オン志向の標準装着ピレリ スコーピオン・トレイルなのでガレ場や落ち葉など少々不安もあったが「案ずるより産むが易し」で、雨あがりの後は、路面もしまって埃も立たずガレ場や濡れ落ち葉などは、時々バランスを崩したが、意外と乗り易かった。



タイガー800のポジション

トリプル800ccのエンジン特性は、低中速重視に振ってあるエンジン特性なので、低回転域でのトルクは太く穏やかで扱いやすく、ガレた路面やぬかるみ等でグリップを失ってバランスを崩した時の挙動も穏やかでなかなか面白い!!
スタンディング時のポジションは少し前傾がきつい感じだったのでハンドルを20㎜UPしてシートはlow側のままで時々座って走ってみたがスタンディング、シッテング共に意外と体は動かしやすかった。
キャストホイールでロード寄りのタイヤとサスペンションでも意外と扱い易くON主体のツーリングに加えて多少のダートもこなせるトライアンフ・タイガー800は、道を選ぶことなく色々な使い方で心地よく楽しめることと思う。

タイガー800ポジション

K氏のトライアンフ・タイガー800XCのタイヤは、OFFロード用のメッツラー・カルーを換装していたので、乗り比べてみたが当然のことではあるが、やはりタイヤの差は感じる。しかしサスペンションは、800同様にまだアタリが渋くいま一つの感じがするし、ダンパー調整を思うように行えないことは残念なことだ。XC800はフロント、リアーともにバンプ、リバウンドともに調整できる仕様であればもっと楽しめるのでは・・・。サスペンションの感じはタイガー955iの方が格段にしなやかだったような気がするが、アタリが出てくればもう少し心地よく楽しめると思う。

タイガー800ポジションその2

どちらの車両もエンジンコンディションを整えてからの林道なのでとても扱いやすい。しかし、エンジンコンディションが整っていないタイガー800(もちろんバイク全般に言えることだが)では、少々苦しいところもある様に思う。特に林道ではアクセルを開け始めた時のツキとバランスが重要だと思う。エンジンコンディションが整っていない場合、軽量な250クラスならラフなアクセル操作でも意外とごまかせるところでも、Bigの場合はラフな操作では中々対応できないのでクラッチを多用してごまかすこととなる。林道を走るつもりなら、トリプルでもツインでエンジンコンディションを整えてからの方が格段に楽しいことも付け加えて置く。

林道01


フロントフェンダー エクステンダー

タイガー800に装着したフロントフェンダーのエクステンダーは、意外と効果があり、泥はねがXCより少なくエンジンのフロント側の汚れ方が違う。

エクステンダーなし エクステンダーあり
エクステンダーなし(左)とエクステンダーあり


リアハガー

リアハガーは、オンツーリングで不具合を感じることは無かったが、林道走行などでスイングアームが大きくボトムした場合、車体と干渉するので不向きな所もあるように思う。

リアハガーなし リアハガーあり
リアハガーなし(左)とリアハガーあり

エンジンガード
エンジンガードは純正より小ぶりなツラーテック製を取り付けているが、転倒時は純正のエンジンガードの方がプロテクション効果が高いように思う。それは、800XCのK氏が純正エンジンガードのプロテクション効果をテストした・・?結果!?

ツラーテック製エンジンガード 純正エンジンガード
ツラーテック製エンジンガード(左)と純正エンジンガード


タイガー800の魅力

トライアンフ・タイガー800では7月に秋田までのツーリングと今回の林道をレポートしたが、林道等ではキャストホイールなのでXCスポークホイールの様なしなやかさは望めないが、ツーリングで林道を通過する程度ならあえてブロックタイヤを履くこともなく、無難に走りきることが出来るので、高速道路から林道まで色々な使い方でオールラウンドに楽しむことが出来るので、お勧めの一台です。


タイガー800

私自身色々な大型デュアルパーパスを楽しんできたが、昨今の止まることのない大型化に大排気量、スペックに速さや快適性、デバイス満載のハイメカマシーンで4輪感覚が主流のようだが、トライアンフ・タイガー800の魅力は、何と言っても程良い排気量で味のあるトリプルエンジン特性にミッションレシオやファイナルレシオ等様々な要素のおかげで、日本の道を日本的な常用速度でもストレスを感じることなく楽しめることだと思う。






スクランブラーで遠乗りを楽しむ!

近場のチョイ乗りでも長距離でも、進化したスクランブラーの心地よさは変わらない
スクランブラーで最初の遠乗りは、多くのビギナーライダーたちがバイクを心地よく楽しめる基となっている「トレッキングごっこ」の生みの親である万澤さんが頑張っておられるイーハトーブのトレイルツアーに参加したときだった。

岩手までスクランブラーで走りトランポで運んでもらったGASGASのパンペーラでトレイルツアーに参加した。
帰り道は南朝方を祀る建武中興十五社会の福島伊達市・霊山神社、千葉県成田・小御門神社 東京湾をフェリーで渡って鎌倉・鎌倉宮、浜松・井伊谷宮を訪ねながら帰ってきたのは2008年夏のことだった。

イーハトーブ.JPG 霊山神社.JPG 潜水艦.JPG



遠出で楽しむルートは中国地方へ向かうことが多い。夕方からの移動で400~500Kmの距離を稼ぐため山陽道を利用して山口県の岩国市か柳井・徳山付近まで走るのがいつものパターン。
距離を稼ぐ移動でも昼間の移動は中国道を利用する。中国山地の中を走る中国道は長閑な景色の中、適度なコーナーも続き、自動車道なので信号も無くノンビリとした気分で走ることができるのでお気に入りのルートの一つだ。帰り道は、中国山地を跨ぎながら三桁の国道と県道に広域農道など色々なパターンで走りつないで帰ってくる。

国道脇.JPG



スクランブラーを駆って高速を移動の手段に選べば、苦痛であるようにも思えるが、5年の歳月をかけてポジションやエンジンなどネガティブなところを改善し足回りなどを刷新して、パニアケースやリアーキャリアを装備することによりパッキングを容易にして、遠出を心地好く楽しめる仕様に仕上げています。

一般道や高速道を常用速度域+αで心地よく楽しむために、ライダーの目線とメカニックの感性でNWJCスクランブラーは進化している。

中浦号.JPG



キャブレターからインジェクションへ環境対応から変更はあったが発売時から振れることなく何も変わっていないところが、モダンクラシックであるスクランブラーのTriumphの魅力でもある。

高速道を日本的な常用速度から逸脱したスピードで走り貫けるバイクを目にすることがあるが、高速道で速いのは何と言っても長距離輸送の大型トラックだと思う。
淡々としたペースで走っているが速いと思う。瞬間的な速さはバイクには敵わないが、移動の距離が長くなればなるほど平均速度の高さが際立っていると思う。

淡々としたペースでも心地好さがあれば長距離も苦に思うことは無いが、スペックや動力性能にこだわると心地よさを見失い更なるスペックや動力性能を追い求めてしまう。




ファイナルレシオは?

ファイナルレシオについて問われることがよくある。高速を楽に走るために39か40丁に変更したいがどうだろうかという相談が多い。私の使っているスクランブラーの仕様はF18-R41丁に変更しているが、エンジンコンディションが整っていない場合はギクシャクしてつまらなくなるので、ファイナルレシオを変更する場合は、エンジンコンディションを整えることが必須となってくる。

スプロケット.JPG



使い方楽しみ方は十人十色だが、一般道を心地よく流す場合60Kmでは5速が使えず4速ではストレスが溜まってしまう。国道を大型トラックの後ろについて流れているときでも270度クランクの心地好い鼓動感を楽しみたいと思う。

私と同様にスクランブラーを楽しんでいる仲間たちはビギナーからベテランまでそれぞれだが、ビギナーの仲間達と共に長距離を走ってくると「意外と近く感じたとか楽しかった」という声を聴けるのはうれしいことだ。

山陰.JPG



常用速度域+αで心地よく何かを感じて楽しんでくれることを、バイク屋として一人のライダーとして望んでいる。
また同業のバイク屋や同世代のツーリング仲間にもスクランブラーの魅力が少しずつ浸透していることは嬉しいことだが、速さやスペックより操る楽しさや心地よさをシンプルなモダンクラシックの中に求める傾向はツーリングライダーとして年を経てきたからか、ただ歳を重ねたからなのか・・・?

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