ツーリングライダーとしてバイクを楽しみ、バイク屋として蓄積した独自のノウハウを活かして、工業製品もしくは物流商品として扱われているバイクを、価値ある「趣味の道具」として楽しむために、ノースウイングJCというバイク屋の拘りと独りのツーリングライダーの目線から感じたことや思うことを綴ります。

ゴールドウイングで恒例の十和田湖へ

7月中旬以降の東北は梅雨前線の活動が活発で集中豪雨など天候は不安定となるが、十和田神社でおこなわれる神事への参列は恒例となっているから、久々にゴールドウイングを走らせた。

昨年はカブ110NWJCコンプリートを走らせた村田さんとおっさんライダーはタンデムでゴールドウイングを駆り、Kさんは一日遅れの出発で集中豪雨のなかCRFアフリカツインを走らせ、帰路では集中豪雨を避けて十和田湖から岐阜を目指す道すがら其々に楽しんできた。

十和田湖

カブ110NWJCコンプリートからトライアンフ空冷モダンクラシックシリーズ等も含みゴールドウイングまで、速さより心地良さで旅を楽しめるNWJC仕様に仕上げるために、バイク屋のバイク乗りとしてチョイ乗りでは気づかない違和感や問題点など、自らがロングツーリングで走らせてチェックすることも楽しみの一つである。

いつものメンバー

色々なバイクをバイク屋自らが走らせることは、メーカーの商品説明を代弁するかのような雑誌などの所有欲をあおるインプレとはまったく違うものが見えてくることが多く面白いものだ。

集中豪雨

バイクは天候に左右されやすい乗り物であるが、地元ライダーが日帰りツーリングを楽しむ光景はどこでも目にするが、大型バイクでロングツーリングを楽しむライダーが減っているように思う今日この頃である。

疎遠となっていたゴールドウイング

ゆるやかな放物線を描くおっさんライダーのバイクライフでは、放物線の頂点に位置するゴールドウイングは2015年12月の西日本ツーリングを最後に乗らなくなっていた。

長年共に楽しんできた村田さんより、昨年の十和田湖はゴールドウイングで行く予定でしたがカブ110NWJCコンプリートに変更しましたから今年は是非ゴールドウイングで行きましょう、と疎遠になり始めているゴールドウイングにも時々は乗るよう促された。

村田さん

今年の東北はツーリングパッケージとして蘇らせたSL230を自由気ままに走らせたいと思っていたが、カブ110NWJCコンプリートで5月の九州ツーリングを楽しんだY・110さんからもゴールドウイングならタンデムで参加したいとのこと。

タンデム

ゴールドウイングに乗る機会が失せている事は、いつものメンバーの皆も言葉にこそしないが気になるようで、皆の気遣いには感謝である。

ゴールドウイングを走らせて思うこと

バイクはメーカー出荷の工業製品としては完成品の新車であっても、道具としては本来の性能が発揮されていないところもあり、使い始めてから違和感や問題点を取り除くメンテナンス等を施して本来の性能が出始めるから、テレビや洗濯機・パソコンなど定期的なメンテナンスを必要としない家電と大きく異なるところである。

GL2

バイク屋のバイク乗りとして自らの実体験に基づき違和感や問題点を取り除いたNWJCゴールドウイングは、市街地など極低速域での安定感やワインディングでは400Kgを越える車格からは想像もできない軽快感、そして高速道ではある速度域を超えたあたりから接地感がなくなるような不安定感も無く、メーカー出荷状態から納車されただけのゴールドウイングとは雲泥の差があり、扱いやすく楽しめると自負している。

GL1

しかし、400Kgを超える巨大な車体を持つゴールドウイングを余すところなく使いこなせるとは到底思えないのは自明の理である。ライダーの体格や道路環境なども含み、それはすべての大型バイクに云える事でもあり、大型バイクを楽しまれているライダーの皆さんもご承知のことであると思う。

一般道

カブやSL230など軽量コンパクトな車格へダウンサイジングしたバイクを楽しんでいると、久々に乗るゴールドウイングは巨大で重く、1988年からGL1500を乗り始めて上手く乗れるかなと、好奇心と不安が入り混じった日のことをふと思い出し、バイク屋のバイク乗りとして年を重ねて価値観が変わりはじめていると思う今日この頃である。

久々に走らせるゴールドウイングは1800の排気量で高速道など単調な道は悠々とゆとりある走りを楽しめるが、一般道では車格が大きくなるほどその車格に比例してそれなりの体力が必要となる。さほど気にしたことはなかったが今回のツーリングではそれらを実感して、ゴールドウイング等の超大型バイクを気負うことなく楽しめる適齢期が過ぎつつあり、緩やかな放物線は下降線をたどり始めたと思う次第である。

気負いのないバイクライフを楽しむ

憧れや好奇心などから一度は乗ってみたくなる大型バイクもあると思うが、大型へステップアップすることにより余すことなく使える領域は狭くなり、一般道よりも高速道や幹線道をメインとした点と点をつなぐ移動が主になるのが一般的で面白み欠けるところもあるように思う。

Kさん

長年バイクライフを楽しんでくると、速さより心地よさで走り続けることを楽しみ、高速道よりも一般道を走り、さらに脇道へそれて新たな景色に出会う楽しみもあり、気負うことなく自由気ままに余すことなく使いこなせる充実感は、扱える車格で使いこなせる排気量が最適だから程よい車格へダウンサイジングすることが必然的となる。

自動車道

軽量コンパクトな車格へダウンサイジングすると「長距離は疲れるのでは」と問われるが、不思議なことで一般道では流れに乗れる排気量があり積載時も含みトータルバランスが最適であれば移動時の平均速度も大差なく疲れ知らずである。

それは、数年前カブ110NWJCコンプリートに大型バイクと変わらぬ積載量で九州から北海道までを5日間で縦断した時に初めて気づいたことである。また、5月のGWにカブ110NWJCコンプリートにフル積載で九州ツーリングを楽しまれた女性ライダーのY・110さんも意外に疲れないことを実感されていた。

カブコンプリート

ただし、ダウンサイジングすると有り余る排気量の一部だけを使って走らせていた大型バイクとは異なり、エンジンから足回りにいたるまで余すことなく使えるコンディションに整えることが肝要である。

新たに大型バイクへステップアップされる方々には、大型になればなるほど乗る機会が段々と減りますョと常々話していたが、バイク屋のおっさんライダーも緩やかな放物線を描くように大型に乗る機会を徐々に逸しはじめているように思うが、ゴールドウイングをはじめトライアンフ空冷スクランブラーやVTR・SL230・カブ110NWJCコンプリートなど、大型とダウンサイジングした小型の双方を継続的に楽しんで、これからのバイクライフが更に面白くなる事に気づいた次第である。

SL230

速さより心地よさで走り続けて自由気ままなバイクライフを楽しむためには、気負いや衒いを捨て去って程よい車格にダウンサイジングすることをお勧めしたいところである。

バイク屋のバイク乗りとしての実体験に基づいて

バイク屋のバイク乗りとして長年にわたりいろいろなバイクを楽しんできたが、体力の衰えも少しは自覚してバイクとの関わり方も少しずつ変化しているが、バイクとライダーは互いに補い合う相補の関係にあるからこそ面白く楽しめるという考えは今も変わっていないしこれからも変わることは無い。

生活必需品か日用品のように使われている車の安全性は、アクセルとブレーキを踏み間違えてもぶつからないためのブレーキなどその他いろいろ満載されているようで究極は自動運転のようだが、バイクがこのような装備を満載したとしても倒れずに走れるのはライダーがバランスを取っている相補の関係があるからであり、安定、不安定を人車一体の相補の関係で操るのがバイクの魅力であると考えている。

コーナーリング

バイクもアクセルやブレーキなどは安全のためなのかコストダウンのためなのかコンピュータ制御が主流になり、色々な装備を満載して付加価値を高めデザインなど視覚的な存在感で所有欲をあおりたてる新製品が多いようだが、五官で味わう乗り物としてバイクを楽しむのであれば、昔ながらのシンプルで分かりやすいバイクが魅力的で楽しめると思う。

ロングツーリングを楽しむと、相補の関係にあるからこそバイクとの会話が弾み色々な事が見えてくる。それは、人車一体の中で操るのはバイクなのか自身の体躯なのか、相補の関係を上手く見いだすことが素敵なバイクライフへの第一歩であると思う。

県境

バイクの良し悪しは十人十色の楽しみ方やコンディションによることも大きく影響するから一概に云えないことではあるが、いつの時代も成果主義のためか台数至上主義のためなのか、新しいモノがもてはやされているようであるが・・・・。

メーカーの商品説明的なことは雑誌などによりポジティブな面ばかりを紹介して、ネガティブな面が公開されることはほとんど無いが、時を経ても変わらず愛用されているトライアンフ空冷モダンクラシックシリーズのスクランブラーやボンネビルT100、BMW R100RSなど、そのモノの良し悪しは時間の経過により明確に浮かび上がってくるように思う。

T100

バイクライフを心行くまで楽しむために、車種選びやメンテナンスなどバイク屋に求められている事は様々であると思うが、バイク乗りとしての実体験に乏しく物流を目的とするバイクショップとは一線を画して、バイク屋のバイク乗りとして自らの実体験に基づいた提案ができれば幸いであると思う次第である。



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