ツーリングライダーとしてバイクを楽しみ、バイク屋として蓄積した独自のノウハウを活かして、工業製品もしくは物流商品として扱われているバイクを、価値ある「趣味の道具」として楽しむために、ノースウイングJCというバイク屋の拘りと独りのツーリングライダーの目線から感じたことや思うことを綴ります。

トライアンフ空冷ボンネビルT100を駆る

猛暑や豪雨など天候不順の日々が去り、朝夕の涼しさは秋の訪れを告げ心地よくツーリングを楽しめる季節がやってきた。

日々雑用に追われてチョイ乗りの定番ルートを走らせる事が唯一の楽しみとなっている今日この頃であるが、定休日の月曜日は久々に天気も良く、自由気ままに走り続けるロングツーリング気分を楽しむためにキャンプ道具などを積み込んだ空冷ボンネビルT100を駆って鳥取方面へ650Km程走り、心地よい時間を過ごす事ができた。

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650Km程度の日帰りツーリングなのにわざわざキャンプ道具などを積み込みロングツーリングに出かける仕様で走らせたのは、7月恒例の十和田湖からの帰り道でツーリングバックを積み込んだボンネビルT100が自動車道を走っていたのを見かけたことからである。

後方から見ているとリアサスのプリロードが不足しているのか積載した荷物により直進性が悪く安定感がなく、そんなボンネビルT100を押さえ込むように頑張って走っていた。

ボンネビルT100でロングツーリングに出かけると楽しめるところもあるが、我慢するか、こんなものと妥協するか、一生懸命か、違和感や問題が絶えず顔を覗かせて心地よく走り続けることには難があり、おっさんライダーとボンネビルが出会ったころを思い出し何となく懐かしさを覚えた。

バイク屋のバイク乗りとして、違和感や問題点について何故だろう・・・どうすれば・・・と改善することを楽しみ2014仕様へと深化させることが出来たが、東北で見かけた空冷ボンネビルT100のライダーはツーリングを満喫できて再びボンネビルを駆ってロングツーリングに出かけたいと思っているだろうか・・・・。

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ロングツーリングを楽しむには大型で長距離を快適に走り続けられるツーリングバイクならば楽しめると思うのが一般的だが、ブランド、カテゴリー、スペック等はメーカーの商品説明や雑誌などのレビューによる疑似体験からの思い込みが膨らみ、現実とかけ離れていることを実感される場合も多く見受けられる。

スペック、カテゴリー、ブランドなどは二の次で、コンディションを整えトータルバランスを高めれば、気負うことなく自由気ままに心地よく走り続けて楽しめる。それが、バイク屋のバイク乗りとして自らの実体験に基づくツーリングバイク観である。

スペック、カテゴリー、ブランドなどにとらわれること無く、自由気ままにロングツーリングを楽しめる小排気量のカブ110NWJCコンプリートなどが良い例である。

お気に入りのボンネビルでロングツーリングを楽しみたい。そんな思いで出かけてみたものの、コンディションが悪いと無意識に気負って走り続けることになり、その結果ボンネビルでのロングツーリングは無理かも・・・、何かきっかけがあれば手放しても・・・そんな思いが頭をよぎったライダー諸兄も多いことと思う。

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今回のツーリングでボンネビルをロングツーリング用の積載状態で走らせたのは、空冷モダンクラシックの良さを引き出せば、悲観することや諦めることなく心地よくロングツーリングも楽しめて、失われつつあるバイク本来の魅力と実力を秘めていることをお伝えすることと、自らもロングツーリング気分で走り続けることを楽しみたいと思った次第である。

ボンネビルT100と共に愉しむ

7月恒例の十和田湖はゴールドウイング1800をタンデムで走らせた。その後に走らせたボンネビルT100の車重は200Kgを超え、さらにキャンプ道具など長距離を気ままに楽しむ装備を積載した状態でもゴールドウイングの400Kgを超える車重からは約200Kgも軽く、扱いやすさを実感した。

最近は長距離に出かける時間も無く、チョイ乗りだけの空冷ボンネビルT100はご機嫌斜めなのか、またいつものチョイ乗りなのかと、しかたなく付き合ってくれているのか、なかなか本来の良さを見せない。

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若狭の小浜を過ぎたあたりから、おっさんライダーの延長線上にボンネビルT100が居るのか、ボンネビルT100の延長線上におっさんライダーが居るのか、以心伝心を確かめ合うかのように県道や地方道を走りつないで鳥取方面へ向かう。

国道などの流れでも飽きることの無い鼓動感があり、道すがらボンネが絶えず何かを語りかけて走り続けることを楽しませてくれる。

エンジンは5速1500回転から高回転では嬉々とした心地よい加速を始め、アクセルの開閉には全域でトルク感のある心地よい反応を見せる。

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スタンダードのブレーキではコントロール性が悪く、不意にロックするリアブレーキなど問題もあったが、ステップを変更してペダル位置を近づけて操作性を向上させるなど、コントロール性を高めたブレーキはハードなブレーキングを試みると、ロックする一歩手前が手に取るように判り直接的な操作感は走り続けることを楽しませてくれる。

当然ABSなどは装備されてはいないが、集中力、観察力、注意力、判断力、持続力などがABSにも勝る安全ではないかと常々考えている。前記の能力がライダーにより散漫であればABSが装備されていると云えども安全は確保できない。装備に関係なく、安全はライダーとしてのスキルアップが求められているのは当然のことである。

荒れた路面のコーナーリングでも、おっさんライダーとボンネビルT100のコンビは不安定な挙動が起きることも無く、しなやかさと無骨さが入り混じった感覚が心地好い。

昨今のモダンクラシックは、メーカーを問わずデザインも今風なのかヘッドライトはマルチリフレクターにLEDが組み込まれ、ワイヤーレスのアクセルやトラクションコントロールなど電子制御を満載して、エンジンレイアウトも様々で、マフラーをUPにすればスクランブラーというネーミングとなるのが流行のようだ。

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バイク屋のバイク乗りは、空冷ボンネビルとは2001年から空冷スクランブラーは2006年から乗り始め、自らの実体験に基づいて違和感や様々な問題を取り除きながらNWJC2014仕様へと深化させて今日に至る。昔ながらのバイクらしいスタイリングと無骨さには温かさがあり、コンピュータ制御を満載した最新のクラシックモデルとは感覚的なことも含み何かが違うと常々思う。

トライアンフ空冷モダンクラシックを楽しむ

空冷ボンネビルT100やスクランブラーは、メーカー出荷の新車状態では違和感や乗り味など何かと問題があり、走り続けることを楽しめるバイクではなかった。故にツーリングバイクというよりもクラシックな雰囲気を持ったチョイ乗りのファッションバイクで自己表現の小道具と云った側面が強いバイクでは・・・、と勘違いされている方も多いことと思う。

水冷化された新型のモダンクラシックも新しいからコンディションが整っているわけではない。空冷モダンクラシックと同様である。

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空冷モダンクラシックは、違和感や問題点を刷新したNWJC2014仕様へとバージョンアップすると、気負うことなく速さより心地良さで走り続けることが楽しめるバイクとなり、その魅力を実感されているベテランライダーも数多い。

埼玉のYさんは、旧くはXR250やHonda ST1100を共に楽しみ、埼玉から岐阜まで日帰りでボンネビルSEを走らせ、九州や北海道などロングツーリングを定期的に楽しまれている。ロングツーリング必須のボンネビル専用NWJCオリジナルスクリーンの試作を北海道ツーリングでチェックするなど、長年のバイク仲間である。

東京のTさん、Uさんはタイガー955iから乗り換えてボンネビルT100を日帰りで岐阜まで走らせることもあり、先日もUさんはツーリング途中で軽メンテナンスに立ち寄られて、その足で九州へ向かわれた。

大阪のTさんは、悠々と走り続けることが楽しめるスクランブラーがお気に入りで、先日の夕方キャンプ道具などを満載してオイル交換に立ち寄られ、これから敦賀よりフェリーで北海道へ行ってきますとのこと。

大阪のバイク屋RBRのオヤジは、スクランブラーNWJC2014仕様が大のお気に入りで、600Km程度の日帰りツーリングを頻繁に楽しんでいる。また、最近ではカブ110NWJCコンプリートも同様に楽しみ、バイク屋がバイク乗りとして自らのバイクライフを心底楽しんでいる希な存在である。

→RBR記事『NWJCさんのキャンプツーリングに参加!』

いつものメンバーをはじめ、空冷ボンネビルやスクランブラーがお気に入りの数多くのライダー諸兄は、空冷モダンクラシックをNWJC2014仕様へと深化させ、気負うことなく速さより心地よさで走り続ける楽しさを満喫できる素敵なバイクであることを実感されている。

バイクは、車格・排気量や装備を問わず危険で野蛮な乗り物だからこそ、コンディションが整ったバイクとの会話を楽しむことが出来れば、一体感は深まり親密さが生まれて走りにも余裕をもてるが、コンディションが悪いバイクでは違和感からストレスが生まれてどれだけ長く乗り続けても慣れと妥協だけで親密さは生まれない。

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バイク屋のおっさんライダーは、車格、スペック、ブランドなどに囚われることなく、コンディションを整えたバイクで速さより心地よさで走り続けることを心底愉しみ、達成感よりも充実感にあふれた素敵なバイクライフを過ごしたいと常々思う次第である。



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