ツーリングライダーとしてバイクを楽しみ、バイク屋として蓄積した独自のノウハウを活かして、工業製品もしくは物流商品として扱われているバイクを、価値ある「趣味の道具」として楽しむために、ノースウイングJCというバイク屋の拘りと独りのツーリングライダーの目線から感じたことや思うことを綴ります。

XR230とSL230で南紀を走る

雪がちらつきわずかな積雪でも裏通りでは路面凍結の状態が長く続き、北陸や東北では大雪となり諏訪湖では5年ぶりに「御神渡り」が確認され例年になく寒い日が続いている。

冬眠するバイクが多い季節だが、NWJCオリジナルのカブ110TMはスノータイヤを履くと雪道でも意外に安定感のある走りでどこへでも出かけられるカブ110TMならではの冬を楽しみたいと思っていたが、例年にない大雪のため大渋滞する状況もあり、もう少し暖かくなるのを待っている日々である。

XR230TMの旅バイクとしての実力をチェック

トレッキング仕様のXR230は、積載力やフェアリング効果を高めるスクリーンなどを装備して、エンジンから足回りに至るまで各部を見直し、気負わず自由気ままに走り続けて楽しめる旅仕様のXR230TM(ツーリングマスター)として蘇った。

いつものメンバーの村田さんとKさんは、積載力を高めるツーリングキャリアが準備できると早々に組み込み、西日本の定番ルートを2泊3日で走る予定だったが、雪のため南紀方面へとルートを変更して、SL230TMと共に1泊2日で南紀方面へ出かけた。

村田さんとKさんは、トップケースと両サイドのバックを装着してキャンプ道具などを積み込み、高速道や一般道のワインディング等、積載時の安定感や走り続けるコトでの問題や違和感など、ビッグバイクと比較しながら色々な角度からダウンサイジングした旅バイクの出来栄えをチェックすることを楽しみにしていたようである。

道の駅

今回のツーリングについて村田さんと打ち合わせをしているときに、RBRのチブカさんがたまたま遊びに来て前回遊びに来たときにチョイ乗りしたXR230旅仕様の第一号車が気になっていたようで、できる事なら是非参加したいとのことでXR230旅仕様の第一号車で急遽参加することとなった。

→RBRブロク『2018 2/15【 NWJC 「XR230旅仕様」で、冬の南紀を走る 】』

名阪道関IC近くの道の駅でチブカさんと合流して熊野を目指して走り始める。熊野の「花の窟神社」へ到着。世界遺産効果なのか、道の駅もできて観光客が多く昔の面影はどこにもなくなっていた。

産田神社

もう一つの産田神社も訪ねたが、以前訪ねた時と同じ佇まいになぜだか安堵した。日本書紀ではイザナミノミコトを葬った地が「花の窟神社」となっているが、古事記では安来の比婆山となっている。それも日本神話の面白いところである。

比婆山GL1800

峠のワインディングで、村田さんのフロントタイヤが突然パンクしたが転倒も無く何よりであった。日も暮れて強風と寒さなど最悪の条件の中で修理が始まる。

村田さんはタイヤ交換なども自分で行っているため不意のトラブルでも慌てることなくマイツールを取り出して楽しむように作業を開始。RBRのチブカさんも協力して修理が早々に完了。

強風でとにかく寒く、グローブを外すと手が悴んで、おっさんライダーには少々厳し状況だったが、強風と寒さの中で黙々と作業をしている村田さんを見ていると、昔は・・と、若さをうらやましくも思ったのである。

強風と寒波のためキャンプを中止してビジネスHに泊まる事にしたが、朝起きてバイクを見ると真っ白・・・・。

南紀SL230とXR230

朝食を済ませると、アナログ人間のおっさん以外はスマホで空模様や道路状況も同時に素早く確認していた。雲行きが怪しいため一気に岐阜を目指すこととなった。

高速道と自動車道を走りつないで樫原近くで渋滞のため一般道へ降りて天理東ICを目指す。天理東ICからの名阪道は路肩に雪のあるところもあったが路面には雪も無く、淡々と走り続けて無事到着。

−3度〜5度程度の気温で強風が吹き荒れる悪条件でのツーリングとなったが、グリップヒーターを装備していないため防寒としてハンドルカバーを装着したので、おっさんは手が悴んで攣ってしまうことも無く快適であったが、とっさの場合の使い勝手を考えてハンドルカバーを試作することを検討することにした。

XR230のスクリーンは試作段階だが防風効果は高く、旅バイクには必須アイテムであるとのこと。形状などは要検討である。

南紀05

SLやXR230の空冷シングル2バルブエンジンは、低回転域から粘りのあるエンジンフィーリングの良さで、自動車道からワインディングまで6速キープでもおおらかに悠々と走り続けることを楽しませてくれたようで、まさに速さより心地よさである。

フル積載ではないが、かなりの荷物を積み込んでいても高速道で車体がふらつくことも無く、ワインディングではタイヤの接地感も抜群で積載を気にすることも無く軽快な走りを楽しめて、狭い道でのUターンも楽々で取回しも良く、本当に自由気ままにフィールドを拡げて楽しめることも実感できて満足とのこと。

SL230TM

先入観やカテゴリーに囚われることなく、こんなモノと妥協することなく、速さより心地よさで走り続ける楽しさをテーマとして、バイク屋のバイク乗りが自ら楽しんで培ったことをフィードバックできたことが何よりである。

バイクは危険で野蛮な乗り物

齢を重ねると、立ちこけ程度の転倒でも骨折しやすく、治りも悪いため手術が必要になるような事を耳にするが、ライダーの平均年齢も53歳となり、バイクライフを長く愉しむためには細心の注意をはらって安全であることが肝要である。と、最近では自分に言い聞かせているようである。

新型や新製品は、初心者でもリッタークラスのオフバイクでアドベンチャーができるとか、初心者でも実力以上の走りができる装備が云々・・。

安全、快適、ゆとり、誰でも、月々いくらで、初心者でも、等身大・・存在感・・等々、良い事ばかりで、コストダウンによる経年劣化が著しいモノや、組み付け精度による違和感や問題点に触れるコトもなく、耳触りの良い情報は販売が最優先されてのこと、バイクライフは乗り始めてからのことだが・・・・・。

バイクは車とは違って人がバランスを取って人車一体となって乗る乗り物だから、以前はエントリーモデルなどという表現でライダーのスキルアップが求められるのは当然のことのようであったが、昨今ではそのような表現をしなくなったのは何故だろうか・・・・。

原付や小型などは排気量や車格で見下し、最新のバイクはスペックをはじめABSやトラクションコントロールなど数々のライダーお助け装置が満載されているから初心者でも誰でも楽しめると、経験も乏しくレビューなどの情報を頼りにして高を括れば、バイクは危険で野蛮な乗り物でもあるから身を以て知ることが無いよう切に願う。

バイクの本質は危険で野蛮な乗物であることを肝に銘じたうえでバイク本来の良さを引き出して、経験豊富なライダーからのアドバイスなども参考にバイクライフを満喫して頂きたいと思う次第である。

経験と年齢により価値観が変わる

長年バイクライフを楽しんで齢を重ねると、旧くても違和感や問題も無く相性の良い乗り味をもったビッグバイクを楽しみながら、250クラスやカブなどへダウンサイジングすると、速さより心地よさで気負わず自由気ままに楽しめる新たな面白さに気づくものである。

カブ110 NWJCコンプリート

125ccのタイカブをチョイ乗りで使い始めて、CT110の頃とは違って後方の車を気にすることなく走れる原付2種の進化した動力性能は驚きで、小排気量でもロングツーリングを楽しめるのでは、と予感したのは2010年頃か。

カブ110 Touring Express

2011年は、CBR250で北海道や九州へ出かけて、インジェクション化した250クラスの進化は旅バイクへの見かたや考え方が大きく変わり始めた年でもあった。

VTR-F

2014年はVTR250をロングツーリングで楽しめるようエンジンをはじめ足回りから積載力などトータルバランスを高めて、北海道へビッグバイクと共に出かけて何ら遜色なく走り続けることが出来て、ビッグバイクよりも気負うことなく楽しめて疲れないことに気づく。

VTR

お気に入りのトライアンフ空冷モダンクラシックがNWJC2014仕様へと深化したのは、相変わらず過激で野蛮なライディングを好む30数年来のバイク仲間とのツーリングがきっかけで、空冷モダンクラシック特有の違和感を払拭できた。文化人であるバイク屋のおっさんをいつも挑発する野蛮人「G」には感謝である。

ボンネビルT100

トレッキング仕様のSL230を気負うことなく自由気ままにフィールドを拡げて旅を楽しめる「欲張りなおっさん仕様」へと深化させることを考え始めたのは2015年頃からである。

際限のないスペック、カテゴリー、ブランドへの憧れや、巧く乗りこなすためのライテク等、バイクへの「コダワリ」は十人十色だが、バイク乗りとして充実したバイクライフを満喫するには、年齢や経験と共に緩やかな放物線を描きながらそれぞれの感性で上手く使いこなすことが肝要であると考えている。

其々のバイクライフ

バイク屋のバイク乗りとして「旅バイク」を一言で表現するのは難しいが、自らの実体験に基づいて培われた独自の観点は、スペックやカテゴリーなどは二の次であると確信している。

南紀SL230TM

旧くても相性の良いお気に入りのバイクで一体感による会話楽しんだり、扱える車格と使いこなせる排気量へダウンサイジングして、速さより心地よさで気負うことなく自由気ままにフラフラと、気づけばこんな遠くまで・・・、そんなバイクライフを愉しんでいただきたいと思う次第である。



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