ツーリングライダーとしてバイクを楽しみ、バイク屋として蓄積した独自のノウハウを活かして、工業製品もしくは物流商品として扱われているバイクを、価値ある「趣味の道具」として楽しむために、ノースウイングJCというバイク屋の拘りと独りのツーリングライダーの目線から感じたことや思うことを綴ります。

カブ110-Type3で伊勢志摩へ

8年ぶりのキャンプへ

春めいて暖かくなりつつあるなか、30数年来のバイク仲間の土岐さんが8年ぶりのキャンプに出かけるとのこと。しまい込んであったテントやガスバーナー、ランタンなどのキャンプ道具をカブ110NWJCコンプリートType3に積み込んでやって来た。

アルミ製のトップケースは何なりと放り込める76Lの大容量だから、物置で眠っていたキャンプ道具を無造作に詰め込んできたようで、テントは現在も販売されているモンベルのムーンライト3だが、フレームのショックコードは伸びてクタクタ、フライとテントを拡げてみるとシームテープが垂れ下がっていた。

8年前からの続きを楽しむつもりで修理して使いたいとのことでアウトドアショップへ問い合わせをされていたが、今回の日程では修理する時間が無くて新たなテントを準備することとなった。テントの修理が完了したら皆で旧いテントや装備を使ってキャンプに行くのも面白そうである。

キャンプ

そこに居合わせた御大のオジは、それらの道具を見るなり「懐かしいね」と10数年前を振り返り、土岐さんが最後の海外勤務へ赴く前にオジたちと平湯へキャンプに行ったときの話など、昔話に花が咲き楽しいひと時を過ごすことができたようだ。

御大のオジは、TLMやXR等でトライアルとエンデューロで操ることを楽しみ、ST1100やBMW R1100GS、トライアンフ・タイガー955iなど多くの大型を楽しみ、最後のビッグとなるトライアンフ空冷スクランブラーNWJC2014仕様はアナログの分かりやすい操作感が魅力のようで、ジャストサイジングで楽しんでいるSL230/TMやCT110を末永く楽しむ為のトレーニングバイクでもあるようだ。

GS

土岐さんは、VT250から始まりYZやCRではモトクロスをXR250では林道ツーリングとエンデューロでバイクを操る事を楽しみ、大型はR1150GSを最後に自由気ままに楽しむ為にジャストサイジングしたカブ110Type3とCRF250でこれからのバイクライフを悠々と楽しみたいとのこと。

いつものメンバーをはじめ旧くからのバイク仲間は遅くて10年前後で定年となる人が多く、ゆるやかな放物線を描くように小型から大型バイクへと楽しみ、あるところを境に自由気ままに楽しむために大型から小型へジャストサイジングして、時間に追われることの無い緩やかなバイクライフを楽しむライダーが増えている。

日本の道を楽しむために最適な旅バイク

カブ110NWJCコンプリートは、CT110から現行のカブまでバイク屋のバイク乗りとしての長年の実体験に基づき、カブシリーズでは最強の積載力を誇るプロをベース車両に、バイク屋のバイク乗りが自ら楽しむ為に、旅バイクとしてモディファイしてトータルバランスを高めているから、積載状態で走らせると操縦性と安定性の相反する特性が絶妙にバランスした乗り味は他のカブシリーズとは一味違うと自負している。

集合2

バイク屋のバイク乗りが販売よりも自ら楽しむ為に企画したカブ110NWJCコンプリートは、日本の道に最適な旅バイクとして、速さより心地よさで楽しんでいる感性豊かなビギナーからベテランまでの数多くのライダーに支持されていることは嬉しい限りである。

伊勢志摩方面へ

今回の道先案内人H君は、カブ110NWJCコンプリートType2で1日に1,000Km弱を走ることもある旅好きで、複数の候補地から天候も含み伊勢志摩方面でどうですかと連絡が入った。土岐さんもおっさんもすべてお任せである。

当日は木曽三川公園で合流して、H君の先導で伊勢を目指して走り始めた。速くも遅くもない淡々としたペースは一日中走り続けるには最適なペースで心地よいのだが、軽装備のため寒の戻りで寒さが身にしみる おっさんライダーは、読みが甘かったことを後悔しながら土岐さんに続く。

H君のJA10型のType2と我々のJA42型のType3が共にキャンプツーリングに出かけるのは久々のこと。JA10型と42型では外観も乗り味にも若干の違いはあるがどちらも「カブ110NWJCコンプリート」だから、積載時の操縦性と安定性は抜群で、気負うことなく自由気ままに走り続ける楽しさはどちらも極上である。

フル積載

H君の長距離を走り慣れた程よいペースは、カブ110NWJCコンプリートのコンセプトを体現したかの様でストレスが無く、鳥羽への道すがらNWJCコンプリートの旅バイクとしての魅力を存分に発揮した速さより心地よさの走りは嬉しい限りである。

キャンプ

H君お勧めのキャンプ場へ到着して、受付を済ませ夫々にテントを設営。風が強くタープを張ることはやめたH君は焚き火好きだから雑木を集めはじめた。

集合1

土岐さんは、テントを張りながら久々のキャンプで足りないものをチェックリストにメモリながら設営を終えると、H君と焚き火用の雑木を集めて焚き火の準備をしていた。日が落ちて寒さが増すころ焚き火で調理を楽しんでいるH君と土岐さんの二人を寒さの為テントの中に籠って眺めるおっさんライダーであった。

テント内1

翌朝は朝焼けの頃には目が覚めて、あたりを少し散策してから皆と簡単な朝食を済ませ、本日のルートは伊勢神宮に参拝して松坂で昼食、その後岐阜を目指すことなど大雑把に打ち合わせて撤収を開始。

神宮参拝

観光地となっている伊勢志摩方面へ来るのは久しぶりだから神宮を参拝することは皆が賛成であった。神宮は外宮から内宮の順で参拝するのは当然だが、その前に二見浦「二見興玉神社」に参拝するのが慣わしのようである。

二見ヶ浦

仏教では南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経、南無大師遍照金剛と宗派により唱え方はそれぞれにあるようです。神社への参拝は一般的には「祓へ給え、清め給え、守り給え、幸へ給え」と、祈願が多いようですが、神社での唱え詞は何と唱えればよいのでしょうか。

明治初年に皇大神宮から出た一枚刷には「神拝之詞」としてただ「天照大御神」とあるだけでした。

十言

「アマテラスオオミカミ」で十言(トコト)。十言は自宅の神棚の前でも、八幡様でも、天神様でも、どの神社の前でも御祭神がどんな神様でも、全ての神様を拝むときの唱え詞(言葉)は、十言(トコト)の「アマテラスオオミカミ」と唱えるのが正しい神拝の詞と承知している。

どの神社へ参拝しても「神宮大麻」を祀ることが勧められていますし、自宅の神棚も三社造りの宮型では中央に、一社造りの宮型では一番手前に「神宮大麻」となっていますから、全ての神様を拝むときの唱え詞は、十言(トコト)の「アマテラスオオミカミ」と唱えることは納得である。

125社の本

伊勢神宮は、外宮と内宮を含めて属する神社は全部で125社もあるそうで、「お伊勢さん125社めぐり」の本をガイドブックとして、カブ110NWJCコンプリートならでの速さより心地よさで、立ち止まることも引き返すことも厭わない旅バイクとしての良さを活かして、伊勢一円の神宮の神社125社をのんびりと訪ねてみたいと思う次第である。

Made In Japan

JA10型のType2は登り坂で失速するとアクセルを開けても速度は下がり続けてシフトダウンすることになるが、Type3はアクセルを開けると緩やかに加速し始めるから、坂道では失速しないように無理に速度をのせて走る必要も無く、エンジン特性やシフトフィーリング等JA42型のType3は確実に進化して扱いやすくなっている。

Kさん

H君やいつものメンバーのJA10型Type2はバージョンアップした仕様だから、登り坂ではType3以上に力強い走りで悠々と走り続ける楽しさは別物となっている。中国生産のJA10型は云々と云われるが日本生産の旧型JA07型よりは格段に乗りやすく耐久性もUPして進化していたが、日本製だから云々、○○製だから云々に惑わされるのは如何なものかと常々思う次第である。

カムカバー

NWJCコンプリートのベースはどちらもHONDA製でJA10型は中国生産、JA42型は日本生産とのことだが、JA42型のバルブクリアランスをチェックするときヘッドカバーを開けると裏側には日本製とは思えない表記があるし、日本製のCB400でもメインハーネスはMade In Chinaとなっている。

Made In Japanとは広義の解釈が求められるようで、過去の日本製とは別物と承知するべきだろう。それは、イギリス・ドイツ・アメリカ・イタリア製とされるバイクでも同じである。

次回のキャンプはSL230/TMで信州へ

おっさんライダーが乗るSL230やXR230は、速さより心地よさの旅仕様SL230/TMやXR230/TMへの仕様変更が微増中である。長年バイクライフを楽しんできたライダー達が、体感フィーリングの良いアナログ回帰や、気負うことなく自由気ままに楽しめる車格へのジャストサイジングは自明の理である。

先日もバイク仲間である飛騨のアツシからSL230トレッキング仕様をツーリングマスター仕様に変更する依頼があった。大型アドベンチャーモデルはR1100GSからCRF1000アフリカツインへと乗り換えたが、走行距離は伸びることも無く車検が切れたままとなっている。

SL230TM

豊田のKさんはSL230をツーリングマスター仕様に変更してから走行距離が伸び始めている。積載状態で林道を抜けたり、高速道での安定性を確認したりと旅仕様の使い勝手を楽しみながらチェックして、のんびり旅を計画中のご様子である。

次回はSL230/TMを駆って寒さが緩んだ信州へキャンプの予定で、H君やギター職人のOさん達と日程を調整中である。若いライダー達とのツーリングも楽しみたいと思う今日この頃である。



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