ツーリングライダーとしてバイクを楽しみ、バイク屋として蓄積した独自のノウハウを活かして、工業製品もしくは物流商品として扱われているバイクを、価値ある「趣味の道具」として楽しむために、ノースウイングJCというバイク屋の拘りと独りのツーリングライダーの目線から感じたことや思うことを綴ります。

SR500NWJCツーリングマスター その2

SRがNWJCツーリングマスターとして出来上がり、西の定番ルートで各部のチェックが終わると、待ち構えていたかのようにRBRのオヤジがSR500NWJCツーリングマスターを試乗のため引き取りにきた。

SRのカスタムが全盛だったころSRのカスタムを得意としていた元SR屋RBRのオヤジが、SR500NWJCツーリングマスターを走らせて、SRをカフェスタイルへのカスタムベースから解放してスペックやカテゴリーに囚われないNWJCツーリングマスターとして蘇らせたことは大賛成と好評を得た。

しだれ桜

SR屋であったRBRのオヤジも、フル積載にしたSR500NWJCツーリングマスターを長距離で走らせてSRが旅バイクとして楽しめることを実感したようだが、フル積載のSRを長距離で走らせることはカフェスタイルとは異なる新鮮さと意外性で納得できたことと思う。

しかし、空冷スクランブラーNWJC2014仕様に比べれば、スペックや特性は別としてもSRには何となく納得できないところが見え隠れしていたことと思う。

朝焼け

白物家電化しているように思える昨今の新型は、「旧いから」とか「こんなものです」と代替を促して新型を販売する台数至上主義がバイク業界では主流のようだが、NWJCツーリングマスター(TM)は流行り廃りに惑わされることも無く、長年楽しんできた旧型をGoodコンディションに整え深化させての新たなバイクライフの提案は、実体験に基づいたバイク屋NWJCならではの提案だと自負している。

違和感

NWJCツーリングマスターとして蘇らせたSR500を長距離で走らせると、どことなくシックリいかず馴染まないところがあるようで何かと問われると上手く言葉に出来ない、いわゆる違和感があった。

定番ルート

昔ながらの素朴な乗り味が魅力のSRはおっさんライダーの好みだから、より親密な会話を楽しむ為にバイク屋として掴みどころのない違和感を取り除くために何ができるか、走らせながら再度チェックして何が原因であるのか探り出すことにした。

違和感などの問題については当事者とならなければただの傍観者に過ぎないから、その問題に真剣に向き合うことも無ければ対策や解決はできず「旧いから」とか「こんなものです」となるが、おっさんライダーは当事者としてSRとの会話の中からどこがすれ違って違和感となっているのか振り返ることにした。

トンネル

アクセルの開け始めや、コーナーへの進入時は円滑さに欠けて無意識に構えてしまうことが度々あり、ペースが上がると気が抜けず、路面状況によってはフロント周りがバタつくこともある。

それらの対策については、バイク屋として何故だろうと謎解きをするようでもありパズルを組み立てるようでもあるから、バイク屋のバイク乗りならではの面白さと楽しさがある。

おっさんライダーがヘボなのかSRによる違和感なのか定かではないが、ライテクによる対処よりもトータルバランスを高めるメンテナンスやモディファイを施して、SR500NWJCツーリングマスターから気負うことの無い速さより心地よさを引き出して、よき相棒として共に楽しめればと思う次第である。

Goodコンディションを求めて

動かないバイクを何とか動くようにする程度から、極限の速さを追求した競技の世界でのコンディションまで、Goodコンディションの価値観は様々で十人十色のようである。

アドベンチャー

バイク屋NorthWingJCでは、スペックやカテゴリーに囚われることもなく和洋折衷のような「おおらかさ」と、何かに特化することのない「曖昧さ」で、速さより心地よさで気負うことなく自由気ままにフィールドを拡げて走り続ける楽しさを満喫できるGoodコンディションを常に求めている。

県境

心地よい走りはエンジンをはじめ足回りやポジションなど各部のトータルバランスが求められるのはごく当たり前のことであるが、走行距離50Kmや100Kmでは何ら問題もなくGoodコンディションであると納得できても、色々な問題は走行距離が延びると頭をもたげてくることが大半である。

走行距離500Kmで心地よい走りを納得できれば1000Km走らせても同じように心地よい走りが楽しめると過去からの経験により実感しているが、違和感や問題は根本的な解決が求められる場合が大半だから、乗るうちに慣れてくると云うのはコンディションとは別問題で疑問に思う次第である。

県境1

バイク屋としてコンディションを整える作業では、メンテナンス後の違いをチョイ乗りの試運転で体感することもできるが、違和感に関してはチョイ乗りでは何も分からないが長距離を走らせてはじめて気づくことが大半であり、自らの実体験がバイク屋として必須であると思う次第である。

しだれ桜1

また、実体験に基づくとは乗り続けて分かることもあり、乗らなければ何も見えてこないし何も分からないのが現実だが、商品説明などの情報から疑似体験により分かったつもりもあるようで、それは売るがための提灯記事と同程度の情報だから実体験などの裏付けがなければ疑問であるがその判断は人それぞれである。

西の定番ルートで再びSR500NWJCツーリングマスターを楽しむ

違和感に対策を施して仕様を若干変更したSR500NWJCツーリングマスターをフル積載状態にして、お気に入りの定番ルートを脇道へも入り込み1泊2日で1,400Kmを駆け、各部の再チェックは上々の出来あがりで、違和感を払拭したコンディションには満足である。

トラクター2

アクセルのツキの悪さはフロートバルブの交換で解決済みとなった。意外に思えるが、フロートバルブはジェット交換よりも優先されることもあり、旧いバイクは油面と共に要チェックである。

かぐら

コーナー進入時の回頭性と安定感はフロントタイヤのサイズを変更してリアタイヤもスリップサインが出はじめていたので新しいタイヤに履き替えたことと、路面状況によるバタつきはトライアンフ空冷スクランブラー用に試作したハンドルウエイトを再加工して組みつけて、縦溝の入った路面や荒れた路面でもタイヤ交換との相乗効果により操縦性と安定性が巧く両立して解決済みとなった。

県道302

新たに55丁から54丁へと変更したファイナルレシオは0.05ロングにしたが、5速2,000回転50Km/hからの加速はビッグシングルならではの鼓動感が心地よく、4速の滑らかな加減速は使い勝手とアナログ感が心地良く、おっさんライダーの可も不可もない曖昧な楽しみ方には最適であると実感した次第である。

スロットルの開け始めの滑らかなツキからコーナーに入る一連の動作まで、ライダーの意思と同調したSR500NWJCツーリングマスターの挙動が心地よく伝わってくるのは以心伝心のようでもあり、ヘボなおっさんライダーの意を汲んでくれる、このバイクとならどこへ出かけるのも楽しく正に良き相棒となった。

定番ポイント

余談だが、電子制御を満載してパワーモードを切り替えたり、アクセルワークの拙さを制御してくれるトラクションコントロールを搭載し、スロットルワイヤーの無くなった最新モデルは、無機質で移動の手段としては最適だろうが、バイクとライダーではなくマシンとオペレーターの関係のように思えるはおっさんライダーだけだろうか。

1泊2日で1,400Kmを駆けたが予定では2泊3日で、国道や県道から地方道も走り荒れた脇道へも入り込みSR500NWJCツーリングマスターの懐の深さを実感することもできて、アナログ感が心地よく、ライダーとバイクの関係よりも親密な良き相棒と速さより心地よさを満喫することができた。

川霧

2日目はキャンプの予定でキャンプ場ではのんびりするつもりでいたが到着した時間も早かったため、天気も良かったからもう少し走りたいと思い他のキャンプ場へ移動するつもりで再び走り始めて、キャンプよりも心地よく走り続けることを楽しみ深夜2時には岐阜へ到着してしまった次第である。

トラクター1

日が落ちてからの外気温度はグングン下がり3度から2度となり、おっさんライダーは寒さが骨身に染みたが、専用スクリーンの防風効果は抜群で厳しい寒さの中でも飽きることのない深化したSR500NWJCツーリングマスターの心地よさと一体感を存分に楽しむことができたのは何よりである。

外気温2度

深化したSR500NWJCツーリングマスターは違和感を払拭できて、速さより心地よさで道を選ばず自由気ままにフィールドを拡げて楽しめるSL230NWJCツーリングマスターやボンネT100NWJC2014仕様と同様にトータルバランスを高めることができたことはバイク屋として嬉しい限りである。

また、和洋折衷のような大らかさと曖昧さが心地よく、昔ながらの素朴な乗り味とアナログ感は日本神話を訪ね歩いて四季の移ろいを悠々と楽しむなど、気負うことも道を選ぶことも無く自由気ままにフィールドを拡げるバイク旅の良き相棒として、深化したSRの良さでバイクライフを満喫できることも実体験できた。
また、バイクは語感よりも五感で楽しむことは当然であるが改めて解りやすく実感した次第である。

朝駆け

今回の3日目の予定は、深化したSR500NWJCツーリングマスターが気になるRBRのオヤジと途中から合流してスクランブラーと共に走る予定だったが、走り続けるうちに岐阜へ帰ることにしたことを伝えて3日目は中止とした。

ラストポイント

朝は少しゆっくりして出社すると、表のベンチにRBRのオヤジが座っているではないか、何故だろう?
どうしたのだろうと近づくと、ニコニコしながら「おはようございます」ときた。

「どうしたの?」と尋ねると、またまたニコニコしながら「今日SRは空いていますか」ときた。
深化したSR500NWJCツーリングマスターが気になるようで是非走らせてみたいとのことだった。
朝から表のベンチに座っているのを見たときは、どうしたのだろと思ったが、そんなことだったのか。
このオッサンも好きだねぇ〜。

後日、深化したSR500NWJCツーリングマスターのインプレが、元SR屋のRBRのオヤジより公開されることと思うので、こうご期待である。

(2020.04.01 追記)R.B.R Motorcycle社長の試乗記が公開されましたのでご覧ください


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