ツーリングライダーとしてバイクを楽しみ、バイク屋として蓄積した独自のノウハウを活かして、工業製品もしくは物流商品として扱われているバイクを、価値ある「趣味の道具」として楽しむために、ノースウイングJCというバイク屋の拘りと独りのツーリングライダーの目線から感じたことや思うことを綴ります。

スクランブラーで再び安曇野へ

CP77のエンジンを積み込んだCB72改から始まり、XLR250で林道ツーリングを楽しみ、二十数年間の空白の後、『最後の大型はやはりCBで!』と、CB1100に乗り始めた山梨の哲也から平日に休みが取れたので、一緒にツーリングに出掛けようと、誘いの電話が入った。哲也とのツーリングは、一昨年の北海道以来となる。

 

CP77.jpg

 

山梨と岐阜は約300kmの距離、先週R100RTに乗って出掛けた安曇野へのツーリングの模様を伝え、山梨と岐阜から合流して、お互いに程良い距離になるようルートを決めて、長野道みどり湖PAへ8時半の待ち合わせとした。

 

安曇野1.jpg

 

岐阜の桜は葉桜になり、伊那、高遠の桜は満開から散り始めて、前回、安曇野のT氏に案内をして頂いた見晴らしの良いポイントの桜はつぼみも大きくなり五分咲き、木祖村では梅と桜が同じころに咲く、といった具合で、わずか300kmの道程だが、同じ春でも大きな違いがあることを感じる。

 

安曇野2.jpg


 

CB1100スペアキーの登録

 

CB1100とスクランブラーは、其々に春を楽しみながら、思い思いのラインを描きながら心地よく走り続けた。

 

哲也はのんびりとしたペースで走っているので、離れてしまうことも時々あったが、お互い気心知れているから、遠慮なくドンドンと先行して、風景の良い所ではのんびりと走り、また合流して走ると言った具合で、信州から木曽の春を駆け足で楽しんだ。

 

しだれ桜.jpg

 

今回のツーリングでは、スペアキーを曲げてしまったので新しいスペアキーをついでに届けて欲しいとのことだったが、イモビライザー付の為、ブランクキーを削り出すだけではエンジンが掛からず、その車体のエンジンコントロールユニットにスペアキーを登録する必要があるため、奈川渡ダムの駐車場でスペアキーの登録作業を行うことにした。

 

作業中.jpg

 

新規登録は、テスターなどを必要とすることも無く、専用工具となる配線を使って簡単に作業完了!HONDAの場合、インジェクション化が進む中で、エンジンコントロールユニットやABSブレーキシステムが誤作動するトラブル等の経験は無い。また、専用テスターのあるディーラーなるところへわざわざ出掛けることも無く、車両に対する信頼性、耐久性は高く、ロングツーリングでは安心感があり、ランニングコストがかからない事も魅力である。

 

木祖村にて.jpg

 

スクランブラーとR100RTを比較して

 

往復600KmをBMW/R100RTで走ったルートをスクランブラーに乗り換えて、高速道やワインディングなど比較して、速さより心地良さで走り続ける為に、スクランブラーに何か足りないものは無いかチェツクしてみることにした。

 

比較であれば、ボンネビルT100のほうが同じロードモデルとして良いとも思ったが、スクランブラーをNWJC2014仕様へと深化させていることは、同時にモダンクラシックシリーズも同様に深化しているので、ポジションなど色々と違和感や問題のあったスクランブラーを絶えず先行させて、より楽しむために試行錯誤を繰り返している。

 

スクランブラーの深化

 

旧いとはいえ、高速巡航を得意とするR100RTに比べるとフェアリング効果には大きな違いがあるが、近々出来上がるスクランブラー専用のミディアムサイズのスクリーンを装着すれば、フェアリング効果が上がることなど、スクランブラーの更なる深化を思い描きながらみどり湖PAを目指した。

 

スクリーン.jpg

 

STDのスクランブラーやT100/スラクストンでは一般道、高速巡航に於いて、ファイナルレシオを変更しても、スピードとエンジン回転のズレには違和感があり、走らせる度に不快に思っていたが、対策済の2014仕様はそれも無くなり、更に心地よい走りを得ている。勿論、T100やスラクストンも同様に深化している。

 

2014仕様に深化したスクランブラーであれば、STDのスクランブラーでは決して味わうことの出来ない、行動範囲の広がりというか、舗装路からダートの林道も含み、フィールドに自由度があり、思うがままに楽しめる良さをNWJC独自のオプションとして追加できたと思う。

 

モダンクラシック専用EPL試作オイル

 

スクランブラー、ボンネなど空冷エンジンのモダンクラシック専用として好評をいただいているEPLオイルから、より耐熱性の高いEPL-TTの試作オイルが 届いたので、ボンネには従来のEPL-TTをスクランブラーには試作NO:131005-12を使って比較テストを行っていることもあり、暫らくは継続して試すことになる。

 

EPL.jpg

 

前回の能登ツーリングより始めているこの比較テストは、いつものメンバーへも依頼して進行中であるが、途中経過として総てに良好のようである。

 

R100RTはタンデムにも最適

 

タンデムを愉しめる車種は其々好みもあると思うが、R100RTはスクランブラー同様に心地好い走りを楽しめる。いつものパッセンジャーは、ライダーとして CBR250・SL230でトレッキングごっこにプチ林道ツーリングを楽しみ、大型にステップアップして、BMW/R1100RからボンネビルT100 に乗り換え、普段の足にも原付でバイクライフを愉しんでいる。そんなパッセンジャーと心地よい走りを共有している。

 

タンデムLT.jpg タンデムRT.jpg

 

また、タンデムツーリングでは、GL1500,K1200LT,GL1800など、フル装備のツアラーでも数多くツーリングを楽しんできたが、パセンジャー目線では、K1200LTの真ん中が盛り上がった幅広い座布団のようなシートは不評で、つい居眠りをしてしまう程の快適さではGL1800が最高だが、心地良さではR100RTが一番のようだ。

 

比較して思う事

 

スクランブラー2014仕様とR100RTでは、乗り味こそ違うが、さほど大柄でもなく其々に良さがある。最新バイクのように、パワーとか走りなど何かを特化させる為に、心地良さを犠牲にすることも 無く、可も無く不可も無い曖昧さで、心地良いと感じられる速度域(快感速度)が、日本の道路事情には最適であるところが共によく似ていると思う。

 

どちらも最新モデルに比べると、少し古めかしい乗り味だからバイク任せでは上手く走らせる事は出来ない。しかし、バイクと一体感を得た時の心地よい走りは格別であり、益々速さより心地良さで走り続ける楽しさ面白さを体感できる価値のある道具だと改めて思う。

 

帰り道

 

前回は木祖村からR19で中津川へ下り、中央道で帰路に就いたが、今回は木祖村からR19を経てR361の旧道の峠は随分前から通行止めの為、権兵衛トンネルを抜けて南アルプスを眺めながら伊那へと下った。今回は動いているトラクターを見ることは無かったが、道を下る途中にジョンディアのトラクターが停まっていた。

 

トラクター.jpg

 

駒ヶ根で少し遅めの昼食を御馳走になり、哲也とは駒ヶ根ICで別れた。その後、飯田山本ICで降りて阿智村から日本武尊が東征からの帰り道に通ったと伝えられる神坂峠を越えるつもりだったが、義経伝説「駒つなぎの桜」の花見の為か、月見堂の前からは通行止めとなっていた。神坂神社と神坂峠は次回のお楽しみとした。

 

通行止め.jpg

 

月見堂から引き返し、大型車両通行不可の県道109を抜けて、清内路や馬籠宿への旧中仙道のワインディングでも、シートポジションやハンドルポジション、足回りなどを改善したベストコンディションの2014仕様のスクランブラーは、軽くバンクさせると安心感のある心地よい旋回を始めて、STDのスクランブラーでは味わうことの出来ない、次元の違う心地よい走りを満喫することができた。

 

夕暮れ.jpg

 

バイク屋NWJCとして

 

最初から違和感のあったハンドルポジションやステップポジションは早急に改善して、不定期だがスクランブラーを他の車両と比較しながら乗り続けていく内に、 何となく、違和感を持つところは「どこが」「何故」というように、一つ一つを試行錯誤しながら打ち消して、スクランブラーの深化を先行させている。

 

バイク屋として実体験をベースに得たノウハウは、スクランブラーの兄弟車であるボンネやスラクストンなどのモダンクラシックにフィードバックすることにより、「こんなもんです」という言葉に妥協することなく、其々のバイクライフを大いに満喫して頂きたいと思う次第である。



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