ツーリングライダーとしてバイクを楽しみ、バイク屋として蓄積した独自のノウハウを活かして、工業製品もしくは物流商品として扱われているバイクを、価値ある「趣味の道具」として楽しむために、ノースウイングJCというバイク屋の拘りと独りのツーリングライダーの目線から感じたことや思うことを綴ります。

カブ110Expressで日本列島縦断 北海道編

5日目 函館から稚内

青森港からフェリーに乗船して函館港までは、貸切り状態の船室で横になると、そのままぐっすり寝込んだ。

3:30に函館港へ到着、北海道へ上陸した。今日は稚内まで走り、翌日の早朝に最終目的地の宗谷岬に到着する予定をしている。

メンテナンスと各部チェック

3:30過ぎの函館港で、予定通りカブのメンテナンスを始めた。サドルバックとトップケースも外して、チェーンオイルを注し、張りを再度調整して、昨日賑やかだったエンジンのオイル量をチェックすると、レベルゲージの下限より少し上にオイルがついていた。

函館港

補充用のオイルを150cc補充すると、上限より少し多めになった。クラッチはオイルを補充したので、調整は行わずそのままにして、どのように変わるか確かめることにした。

函館港メンテナンス

サドルバックも外して、今回試作した専用のサイドラックの取付部分や連結部分もチェックしてみたが、取り付け部分や装着方法は何ら問題なし。サイドラックの形状は一部改良する点が見つかった。

サドルバック

今回の列島縦断は、NWJCカブ110Express仕様でも紹介したが、カブ110NWJCコンプリートのツアラー仕様としてのパーツ類をチェックすることと、フル積載状態で、ワインデイング、九十九折れの峠、ハイペースで流れるバイパスなどでの直進性、操縦性と安定性などトータルバランスなどについてチェックしている。
ハイペースで連続走行した場合、エンジンの信頼性は解っているが、実走行で一応チェックしている。

メンテナンスを終えて、R5号線で小樽を目指して走り始めた。新潟からフェリーで早朝の小樽へ到着して、道央、道北、道東を駆け足で巡るツーリングがいつものパターンとなっているから、道南を走るのは何年ぶりだろう。

トラクター

長万部から5号線は左折してニセコへ向かう。視界に拡がりのある北海道の景色を眺めながら軽快に走り続けていると、左側に走るフラットダートの先にトラクターが動いているのが見えた。早速、左折してフラットダートを少し走りトラクターを見に行く。雪山をバックに働くトラクターは絵になる、と自己満足。

フラットダート

フラットダートを少しの距離だが疾走してみた。ゴツゴツとした突き上げも無く、特にフロントは接地感も良好で直進性も問題なく安定感があるから、フル積載状態でもフィールドを拡げて楽しめるだろう。

春の訪れ

17インチのカブに比べて地上高が低いため、エキパイ等をガードするアンダーガードを装備した。フル積載状態でもスタビライザー的な役割で安定感を増す効果があるようだ。函館港でエンジンオイルを補充した、カブ110Expressはエンジン音も静かで、何ら問題も無く快調である。

再びR5号線に戻ると、畑を耕すトラクターも道沿いから見えて、暫らく走ると羊蹄山が正面に見えてきた。軽快にR5号線を走り小樽に入る。

羊蹄山

小樽運河の脇では観光客の団体がいた。停まりかけて、聞こえてくる会話が日本語ではない事に気づく。道に唾を吐いている人が目に入る。早朝の小樽運河のつもりでいたから、あてが外れた。

小樽を通過してR231号線に入る。天気も良く絶好のツーリング日和となり、日本海を眺め淡々と走りながら思う、道南と同じく日本海沿いに北上するのは何年ぶりだろう。増毛辺りの道沿いで海を見ながら暫し休憩。

増毛

増毛から留萌に入りR232号線のオロロンラインに入る。北海道の風景は拡がりがあり、淡々と走るうちに随分と移動していることをガソリンメーターの針の下がり方で気付く。天塩でガソリンを給油してから道道106号線に入る。この辺りは強風が吹き荒れるイメージが強いが、今日は穏やかで風も無い。

北海道の車の流れは本州よりも速く、カブ110Expressは後方から来た車に幾度となく抜かるが、間隔を大きく開けて抜いて行くので不安は無い。しかし、抜かれる時に一瞬吹き飛ばされそうになるくらいの風圧で抜いて行く中型トラックに二回ほど出くわしたが、あっという間に遠ざかって行く。

サロベツ風車

走り続けていると、前方に風力発電の風車が数多く並んでいるのが見えてきた、初めて見る景色だが、いつごろ出来たのだろう。昨年の9月のサロベツ原野は、道央に時間を掛けて巡るうちに夜となり、北緯45度のモニュメントで、天の川もはっきりと見える綺麗な星空を眺めたが、こんな景色がある事には気づかなかった。

サロベツ原野1 サロベツ原野2

風車を眺めて、再び走り始める。太陽が少しずつ西へ傾き影が長くなっている。利尻富士が霞んで見えているから、海に沈む夕日は見えないと思う。どこで夕日を見よう、ノシャップ岬に着くころには雲の中に隠れてしまうだろう。夕日が雲の中に隠れるのを見届けて、稚内を目指して走り始めた。

サロベツ夕日

南稚内の定宿に到着、一風呂浴びて食事に出掛けて、早々に床に就くことにした。明日の朝は4:00に出発の予定。

6日目 南稚内から宗谷岬

昨夜は、9:00時過ぎに床に就いたから、4:00時前には目が覚めた。早々と準備を整えて予定通り4:00時に出発した。
佐多岬を正午過ぎに走り始めたから、今日の午前中に宗谷岬に到着すれば5日間で列島縦断となる。

北方領土返還を祈念

カブ110Expressは快調にR238号線を宗谷岬に向かっている。宗谷岬へ向かう手前で、宗谷厳島神社へ参拝して北方領土返還を祈念する。

宗谷厳島神社 うらやすのねぎこと

佐多岬から2,853Km最終目的地の宗谷岬へ到着

再び走り始めて、宗谷丘陵へ向かう。宗谷丘陵から急な坂道を降り、最終目的地である宗谷岬へ到着。
佐多岬から2,853Kmの道程を速さより心地良さで走り続けて無事到着。風が強く、気温は9.5度。

宗谷丘陵

カブ110Expressは、期待を裏切ることなく、ワインデイング、九十九折れの峠道、ハイペースで流れるバイパスなどを走り、移動平均速度48Km/hを維持して、Bigバイクと同等の積載状態でも、誰でも気負うことなく、ロングツーリングを楽しめる、小さなツアラーであることをバイク屋のバイク乗りとして実感できた。

宗谷岬

バイクのスペックを頼りにバイク任せで走り続けることよりも、小排気量のカブ110Expressを如何に楽しむか、人車一体のアナログ感がバイクを楽しむ醍醐味であることも改めて実感した次第である。

宗谷岬から苫小牧へ

最終目的地に無事到着できたから、苫小牧から敦賀までのフェリーに乗船することにした。苫小牧のフェリー乗り場まで、浜頓別から美瑛・占冠経由で南下して、北海道ツーリングを楽しむ事にした。

クッチャロ湖

宗谷岬は早朝だったからガソリンを給油することが出来なかった。浜頓別で給油するつもりだったが、まだ開店していないので、クッチャロ湖へ立ち寄り時間をつぶすことにした。クッチャロ湖の水は濁っていたが、芝生の上一面に小さな花が咲いていた。

クッチャロ湖の花

10数年前の5月中旬に猿払公園で、黄色いじゅうたんのように一面タンポポが咲いているのを見たことがあるが、今年は少し早いのかポツリ・ポツリと咲いているのが見えた。道端に咲いているタンポポを見ると、葉っぱのすぐ上に花が乗っかっているようで茎が無いように見えたが、南下するにしたがってと茎が長くなっている事に気づいた。

タンポポ

R275号線を下りながらトラクターを見つけたので脇道に入り見に行く。再び走り始めて道の駅『ピンネシリ』に立ち寄り、フェリーの予約を入れる。

中頓別

木立が風に揺れ、柔らかく優しげに映る若葉を眺めながら、速度を落としてゆるゆると進むR275号線沿いの風景は、初めて走るルートのように思える程、何故だか新鮮である。北海道のツーリング日和に感謝。

R275

旭川の市街地は避けて、当麻、東神楽で水田とトラクターを見ながら、R237号線から道道70号線を走り、人っ子一人いない千望峠辺りで大雪の山々を眺めて過ごす。

大雪

富良野を過ぎて占冠ではガソリンの給油をして、日高へ向けて走り始めると、車の流れるペースが速くなり、大型トレーラーが大型トラックを追い越して行く。

東神楽農道

むかわ町へ入るころ、雨がポツポツと降り始めた。フェリーに乗る前に立ち寄る道沿いのそば屋は休みだったから、時間は少し早いがフェリー乗り場へ向かうことにした。

敦賀港

フェリーは23:30に苫小牧を出航。翌日20:30敦賀へ入港。23:00 NWJC南店 到着。

メーター

NWJC南店を起点に全走行距離3,729Kmの日本列島縦断ツーリングが無事終了した次第である。

バイク三昧の日々に感謝!感謝!感謝!



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