SR500NWJCツーリングマスター その2
- 2020.03.29 Sunday
- ヤマハ SR500
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ツーリングライダーとしてバイクを楽しみ、バイク屋として蓄積した独自のノウハウを活かして、工業製品もしくは物流商品として扱われているバイクを、価値ある「趣味の道具」として楽しむために、ノースウイングJCというバイク屋の拘りと独りのツーリングライダーの目線から感じたことや思うことを綴ります。
令和になって初めての元日から一ヶ月が過ぎた。歳を重ねて体力の衰えはやむを得ないことだが、老いを受け入れることのないおっさんライダーは、相変わらず自由気ままにバイク三昧の日々を過ごしたいと願う次第である。
夫々に今年のバイクライフについての抱負はあるだろうが、スペックやブランドなども含んで大型バイクや新型に乗り換えてから持て余すこともあり、気持ちも萎えて車検から車検までの走行距離は僅かで張子の虎となり、夢か幻の儚いバイクライフとなってはいないだろうか。
GWはSL230TMでキャンプを2回楽しんだが、多くのトラクターを横目で見ながら素通りしたのは残念だったがソロではなかったのでやむを得ないことであった。
GWのツーリングが終わったばかりだが、田畑で多くのトラクターが働いているこの季節をのんびりと楽しむため、今回は久しぶりにスクランブラーを駆ってのお出かけである。バイク三昧で楽しめる日々が戻りつつあることを嬉しく思う今日この頃である。
朝9時ころからのんびりと木之本あたりの田んぼの中にいるトラクターを目指して走り始める。キャンプ地は伯耆大山の麓か足を伸ばして三瓶山か海沿いか、天候も含み検討することにしてスクランブラーの鼓動感を楽しみながら走る。
坂道をゆっくりと登る軽トラックの後に続いて5速2000回転でもタッタッタッタと力強く登って行くスクランブラーはいつもながらのGoodコンディションである。エンジンの鼓動感はとくに心地良く飽きる事が無い。
春めいて暖かくなりつつあるなか、30数年来のバイク仲間の土岐さんが8年ぶりのキャンプに出かけるとのこと。しまい込んであったテントやガスバーナー、ランタンなどのキャンプ道具をカブ110NWJCコンプリートType3に積み込んでやって来た。
アルミ製のトップケースは何なりと放り込める76Lの大容量だから、物置で眠っていたキャンプ道具を無造作に詰め込んできたようで、テントは現在も販売されているモンベルのムーンライト3だが、フレームのショックコードは伸びてクタクタ、フライとテントを拡げてみるとシームテープが垂れ下がっていた。
8年前からの続きを楽しむつもりで修理して使いたいとのことでアウトドアショップへ問い合わせをされていたが、今回の日程では修理する時間が無くて新たなテントを準備することとなった。テントの修理が完了したら皆で旧いテントや装備を使ってキャンプに行くのも面白そうである。
新緑の季節はあっという間に通り過ぎて梅雨が明けると熱い夏がやってくる。バイク乗りにとってしばらくは憂鬱な季節となるが、一日も早い梅雨明けを願う次第である。
梅雨と台風発生の予報で悪天候となりそうな週末ではあったが、いつものメンバーと共にお気に入りの西へ向けてツーリングに出かけた。
おっさんライダーより少し若い・・?いつものメンバーが駆るのは、大型ツアラーのゴールドウイング1800とBMW K1600GTに大型アドベンチャアーのアフリカツインCRF1000Lと全車フラッグシップモデルである。
おっさんライダーも昨年まではゴールドウイングを楽しんできたが、歳を重ねることにより価値観が変わったことを機にゴールドウイングに乗ることを已めて、気負うことなく自由気ままに楽しめる車格の空冷ボンネビルT100TMを走らせた。
今回参加したメンバーは其々にバイクライフを楽しんでいるが、気負うことなく自由気ままに旅を楽しむために蘇らせたSL230TMかXR230TMを楽しみ、ダウンサイジングする面白さでは共感するところがある。
おっさんライダーよりも少し若いいつものメンバーも、年齢と共に夫々のバイクライフに何らかの変化が起き始めているようである。存在感を誇示する見栄やてらいでフラッグシップモデルを楽しんでいるわけではないから、夫々にこれからのバイクライフについて考えることをテーマとして、いつもとは趣が異なるツーリングを楽しんできた。
朝晩はまだ寒さが残っているが、一雨ごとに暖かくなりバイク乗りには嬉しい季節が帰ってきた。
2月の中ごろは、SL230TMと同様に旅バイクへと深化したXR230TMを駆る村田さんやKさん達と共に西日本へ出かける予定だったが、全国的に天候が悪く中国地方の日本海側は大雪となり瀬戸内海側の四国でも雪が降り、西日本へのツーリングは断念して天気予報をあてにして南紀へ出かけた。
しかし、南紀でも強風と雪が降るなど悪天候となったが、XR230TMならではの軽量コンパクトな車体とエンジンフィーリングの良さは、悪天候でもロングツーリングへ出かけたくなる気持ちにかり立てられて、旅バイクとしての実力とダウンサイジングによる現実的な実用性を実感されたようだ。
SL230欲張りなおっさん仕様を仕上げるために定番の西日本を走ったのは昨年の3月のこと。今年の3月も、空冷スクランブラーを駆る村田さんと空冷ボンネビルT100で今年初の西日本を楽しんできた。
Kさんも、空冷スクランブラーでは久々の西日本を楽しみにされていたが、風邪のためやむなくの養生となった。お大事に・・・。
バイク屋のおっさんは、お気に入りの西日本をそれぞれの季節で楽しみ、チョイ乗りでは気づくことのない違和感や問題点など解決への糸口や深化させるためのヒントなど多くのことを得てきた。チョイ乗りの定番ルートや長距離の定番ルートは、バイクのトータルバランスを整えたりモディファイを施すうえで、バイク屋のバイク乗りとして無くてはならないものである。
雪がちらつきわずかな積雪でも裏通りでは路面凍結の状態が長く続き、北陸や東北では大雪となり諏訪湖では5年ぶりに「御神渡り」が確認され例年になく寒い日が続いている。
冬眠するバイクが多い季節だが、NWJCオリジナルのカブ110TMはスノータイヤを履くと雪道でも意外に安定感のある走りでどこへでも出かけられるカブ110TMならではの冬を楽しみたいと思っていたが、例年にない大雪のため大渋滞する状況もあり、もう少し暖かくなるのを待っている日々である。
今年の前半は雑用に追われ続けて気ままにバイクを楽しむこともできなかったが、少しずつ時間に余裕ができてきたから、9月中旬にはお気に入りルートで山口県までBMW R100RSを駆って一走り。
10月の初めは、スクランブラーに乗るバイク屋のオヤジたちとキャンプツーリングに出かけて、中旬はBMW R100RTで久々にタンデムしてチョイ乗りを楽しみ、月末は山梨の哲也がCB1100でフラリと遊びにきたから、翌日はVTRを駆って哲也を送りがてら諏訪湖までツーリングを楽しんできた。
今年もあと二か月を残すだけとなったが、9月後半からはバイク三昧の日々を取り戻し始めたようだから、少し寒くなってきたがキャンプツーリングにも出かけたいと思う今日この頃である。
相変わらず雑用に追いまわされる日々が続いているが、僅かな時間の合間を縫ってXR230はエンデューロでも楽しめるよう、SL230は積載力も高めてのんびり旅の相棒として其々の目的に見合ったモデファイやメンテナンスを施して、近くの河川敷などでの試し乗りでバイク三昧の日々への復帰を連想しながら、ささやかなバイクライフを楽しんでいる今日この頃である。
昨今話題のアフリカツインが発表になり、おっさんライダー最後のビッグはアフリカツインを・・・と思っていたが、実車を前にするとBigオフらしいシート高など、この車格では構えることなく気軽に楽しめるものではないと実感した。
ナラシで少し乗ってみたが、本格的なBigオフであることを実感。日本の道路事情ではアドベンチャー系よりもクロスオーバー系のほうが気負うことなく『速さより心地良さで走り続ける楽しさ』を満喫できると実感した。
日々雑用に追われてバイクに乗る機会が激減しているが、お気に入り各車のコンディションを維持するために、わずか数キロのチョイ乗りを繰り返して、ささやかなバイクライフを楽しんでいる今日この頃である。
この季節、のんびりと田んぼを眺めながらバイクを走らせることは、Myバイクライフの恒例行事でもあるから絶対に外せない。定番の城端から福光あたりへむけてBMW R100RSを走らせた。
水田風景は、HONDA Gold WingかBMW R100RTでフラフラとタンデムで楽しむのが恒例となっているが、今回は長年所有しているものの、乗る機会が年々減っているR100RSを駆って定番の水田風景を訊ねることにした。
老いに抗いながらもまた一つ歳を重ねることになった。歳を経るうちに価値観というか価値基準が変わり、バイクライフに於いても少なからず変わり始めている事を実感している今日この頃である。
昨年12月はHondaのフラッグシップGoldWingを駆って、乗り納めのロングツーリングを楽しんで2015年バイク三昧の日々を無事に締めくくることができた。
乗り始めはいつものメンバーと始まるのだが、今年は其々の都合により日程が合わず、2016年バイク三昧の日々は、昨年末のGold Wingとは対照的なカブ110コンプリートを駆っての3泊4日キャンプツーリングから始まった。
早朝5:30はまだ闇の中、夜明けは遅く日没は早いから、ツーリングを楽しめる時間も短くなっているこの季節。
冬期ツーリングは、突然の凍結路面や積雪路面に出くわすこともあるから、スノータイヤに履き替えたカブ110コンプリートであれば道を選ぶことも無いのだが、日没と同時に寒さが身に染みることを実感するようになったこともあり、走行距離は200Km〜300Km程度に抑えて楽しむ事にしている。
今年の10月は天候に恵まれて毎週末は晴天となり、今週の17・18日は、昨年の11月にスタッフの明君とNC750XとNC700Xの比較試乗以来、1年ぶりの能登へキャンプに出かけた。
17日の夕方から能登は雨模様の天気予報だったが、郡上八幡からR156を北上して、五箇山から長閑な田園風景がお気に入りの福光を抜けて、能登のキャンプ場を目指した。
キャンプ場ではテントを張り終えるころ再び雨が降り始め、雨が止むと暴風となったが、深夜には空一面に星空が拡がっていた。
先週は村田さんとGoldWing2台で山陰路を楽しみ、今週はストリートトリプルRのスポーツ・ツアラー仕様とボンネビルT100-NWJC2014仕様の2台でキャンプツーリングに出掛けて、相変わらずバイク三昧の日々を楽しんでいる。
5月は、GWにカブ110NWJCコンプリートで東北の水田風景を見ながら最北端の宗谷をめざした。7月は、GoldWingで、緑一色の田園風景を見ながら、駆け足で十和田湖を目指した。9月は、SWにCB1100とスラクストンの2台でキャンプをしながら、これから収穫が始まる田んぼや、東北でしか見かけることが無い「棒かけ」など、春や夏とは趣が異なる秋の東北ツーリング楽しんで来た。
東北ツーリングから帰って来た翌週は、NC700Xを駆って、5月にもGoldWingのタンデムで日帰り1,000kmツーリングを楽しんで来た、お気に入りの山陰方面をブラブラと楽しんで来た。
走り慣れた定番ルートは、季節の移り変わりと共に何度訪ねてみても、その都度に趣が異なるから面白いものだが、秋は腹立たしく不快に思うことがある。それは、セイタカアワダチソウの毒々しい黄色におおわれた風景を見る事だ。
道すがらススキが綺麗なところも沢山あったが、侵略的な外来種セイダカアワダチソウに駆逐されて、風になびく綺麗なススキを見ながらの景色が少なくなったのは残念でならない。
お気に入りの田園風景を見ながら走り、昔に比べて背が低くなった「はざ掛け」は、収穫の終った田んぼで見かける風景だが、昔から変わらない風景は、なぜだかホッとするものがあるようだ。
相変わらず、気ままにバイク三昧の日々を楽しんでいる。
8月上旬は、NC700X(750)でロングツーリングを楽しめるよう、フル積載状態でもガソリン補給時にリアシートへ積載した荷物の着脱を容易にできる仕様のNC700Xを駆って、キャンプツーリングを楽しんで来た。
→明のバイクライフ 『No.29 タイガーエクスプローラーとNCでツーリング』
8月中旬はカブ110NWJCコンプリート7台で南信州方面を一周りして、皆で楽しんで来た。カブからビッグバイクまで相変わらずバイク三昧の日々を楽しんでいる。
北海道ツーリングを終えた翌週、R100RTを1,200kmほど走らせて9月は終り、10月初めはツーリング日和の晴天が続いたが雑用に追われて、あっという間に時間が過ぎ去り、週末は台風18号がやってきてツーリングを諦めた。続いて次の台風19号が週末をめがけてやって来た。
台風19号のため、東北へカブで出かける予定は諦めて、定番の能登を台風19号がやって来る前に、カブ110NWJCコンプリートで一走りして、翌週はCB1100で初秋の西日本定番ルートを楽しんで来た。
10月27日は、足回りの設定を変えたCB1100に乗って、奥飛騨方面の紅葉を眺めながら、VTR−Fと200kmほどを一走りしてきた。
11月の初めは、ボンネかCB1100で、東北へキャンプツーリングに出掛ける予定をしている。相変わらずバイク三昧の日々を過ごしている。が、チョイ乗り程度では判らない事ばかりだから、継続的に乗り続けて知った事や得たものをフィードバックして、乗れば乗る程に、愛着が湧いてくる一台を提供したいと思う次第である。
スラクストンに乗るY.S君は、北海道について色々と情報収集するうちに、富良野、美瑛、ウニ丼、帯広の豚丼、宗谷、キャンプと、初めての北海道を盛りだくさんに楽しみたいとのこと。
宿泊地だけを決めて、其々にフリーで走ることで話はまとまり、VTR-Fを走らせる大雑把なルートを紹介して、打ち合わせは終わった。Y.S君は地図上で、VTR-Fで走るルートを細かく確認し、ナビに登録して、どこでも合流できるよう準備を整えていた。
新潟港からフェリーに乗船するため、一般道をブラブラ走って、新潟に向かう予定だったが、あれこれと雑用をするうちに夜となり、Y.S君と一緒にNWJC南店から出発して、北陸道、各務原ICへ向かった。T.K氏とは蛭ケ野SAで合流して、新潟港を目指して走り始めた。
北陸道を一定の速度で淡々と走り続けているが、トンネルに入ると上り下りに関わらず、速度が徐々に上がり始める。空気抵抗が小さくなることが影響しているが、250という小排気量ならではの感覚であり、面白い。
CBR250Rに比べると、アクセルを開けて走らせるという感じも無く、高速道での一般的な常用速度+αで走るには充分。後ろを走る2台のBigバイクのペースを気にすることも無く、日本の道路事情からすれば充分な性能であると思う。
久々の北海道をカブ110NWJCコンプリートでブラブラと走る予定だったが、スラクストン900でツーリングを楽しんでいるY.S君から、日程を合わせて一緒に行きたいと要望があり、車種を変更することにした。
北海道は初めてのY.S君を伴って、カブ110NWJCコンプリートと一緒では、かなり窮屈な思いをさせるため、使用車両について色々迷った末、VTR-Fに変更した。
250で、北海道ツーリングを楽しむのは、3年前にCBR250Rを駆って北海道ツーリングを楽しんで以来となる。
HONDAのPGM FIを搭載したCBR250Rは、キャブ仕様の250とは別物で、250だからという過去の先入観では語る事の出来ない走りを楽しめた。最新のCBR250Rは、動力性能も日本の道路事情では非力に感じるところは無く、アクセルを大きく開け、ブレーキングにシフトチェンジなどの操作を繰り返し、走らせているという充実感は、ビッグバイク以上に楽しめる面がある事を知ったのである。
バイク屋NWJCが、提唱する『速さより心地良さで走り続ける楽しさ』は、一人のバイク乗りとして、CBR250Rで北海道を走り、車格や排気量、スペックだけでは語れない、面白さを実感したことから始まった。
今回は、30数年の実績を持つ、耐久性、信頼性抜群のHONDA 90度Vツイン250に、HONDA PGM FIを搭載したVTR-FをHONDA NC750X LD、トライアンフ スラクストン900のビッグバイク2台と共に走らせて、最新250クラスVTR-Fの実力を試して見たいと思った次第である。
10数年前、ボンネビルが復刻して間もないころから、ボンネを駆って、阿弖流為と坂之上田村麻呂、前九年後三年の役など、東北の古代に関する色々な史跡を数年に渡り訪ね歩いた頃のことだが、鬼切部城跡を訪ねる道中で、リアサスがバタつき、曲がらないボンネを一生懸命走らせているツーリング仲間の後ろ姿を見たとき、排気量や車格、スペック等とは違う観点から、ボンヤリだがバイクライフについて考え始めたように思う。
バイクの性能は飛躍的に向上し、技術力による速さとパワーに加え、ある程度思い通りにコントロールできたように思える、曲がり易さや扱いやすさを備えたバイクが多い。移動距離を延すツーリングは、単調な高速道を至れり尽くせりの装備が整ったバイクに跨って走れば簡単な事だが、それならバイクでなくても車の方が何かと便利である。変化に富んだ一般道を縦横無尽に走り繋ぎ、バイクの魅力を心行くまで楽しむのであれば、排気量、車格、装備、カタログスペックが云々と云うだけでは何か物足りない。
それは、変化に富んだ一般道を縦横無尽に走り繋ぎ、日本の道をバイクならではの魅力で楽しむために、車格・装備・排気量など、数値やモノでは得るこ との出来ない、心地良さという体感性能について、意識しはじめたように思う。それ以来東北を走るたびに、何もないススキの原っぱだが、鬼切部城跡には、何 となく立ち寄る事がある。
その後、排気量、車格、装備、カタログスペックや外国製云々、ブランド云々に囚われることな く、バイ ク屋North Wing JCが取り扱っているバイクをベースに、心地良く走り続ける為のメンテナンスやモディファイを施して、バイク屋でありツーリングライダーとしての双方の目 線から、ツーリングなど実体験を数多く蓄積することが、素適なバイクライフの提案をするために、とても大切な事だと気づいた次第である。
今年も十和田湖を最終目的地とした東北ツーリングに出掛ける日がやってきた。昨年はNC700Xで集中豪雨の中を走ったが、今年も残念ながら天候は芳しくなさそう。
十和田湖を目指すツーリングも例に漏れず、車格や排気量に拘ることなく、速さより心地良さで走る続けることを楽しめるバイクをNWJC独自の観点から選び出し、NWJC独自の拘りにより、ツアラーとして楽しめる仕様に仕上げたバイクや、試行錯誤中のバイクに乗り、様々な角度からのチェックも兼ねてツーリングを楽しんでいる。
毎年ソロで楽しんでいた東北ツーリングだが、今年は、いつものメンバー3人に加えて、旧知の間柄であるバイク屋のオヤジT.K氏も加わり、5台のスクランブラーで十和田湖を目指し、相変わらずバイク三昧の日々を過ごしている。
GWも過ぎた五月中旬のある日、安曇野のK氏から水田に北アルプスが写り込んで綺麗ですよと連絡を頂き、田んぼとトラクター好きとしては、三度安曇野の風景を楽しませていただくことにした。
早速、いつものメンバーに伝えて、その週の土曜日に安曇野に出掛ける事にした。R100RTとスクランブラーを走らせたので今回は、HONDA CB1100を走らせる事にした。
NakaさんとKさんは、試作のスクリーンを装着してスクランブラーに乗り、村田さんは、前回の安曇野では心地よい走りを楽しむ事が出来なかったからか・・・更に楽しむためか・・・GL1800に乗って参加していたが、狭い峠道を走る事で試したいことがあるようだ。
現在使っているCB1100は、ハンドルが低いタイプ?で現在は販売が終了している。距離は35,000Kmを超えているが、エンジンはアタリも充分について滑らかに力強く吹き上がり本来の性能を発揮している。
中国地方へお気に入りのルートをスクランブラーと共に走った時に、社外品のハイシートを取り付けていたが、パイピングの部分が足に当り、とても違和感があったので、今回は新型として発売されたスポークホイール仕様のEXに装着されているシートに換装して走らせてみた。高さも硬さも中々良い感じだったし、デザインもCB1100のクラシックな雰囲気に良く似合っていてお勧めだと思う。
CP77のエンジンを積み込んだCB72改から始まり、XLR250で林道ツーリングを楽しみ、二十数年間の空白の後、『最後の大型はやはりCBで!』と、CB1100に乗り始めた山梨の哲也から平日に休みが取れたので、一緒にツーリングに出掛けようと、誘いの電話が入った。哲也とのツーリングは、一昨年の北海道以来となる。
山梨と岐阜は約300kmの距離、先週R100RTに乗って出掛けた安曇野へのツーリングの模様を伝え、山梨と岐阜から合流して、お互いに程良い距離になるようルートを決めて、長野道みどり湖PAへ8時半の待ち合わせとした。
岐阜の桜は葉桜になり、伊那、高遠の桜は満開から散り始めて、前回、安曇野のT氏に案内をして頂いた見晴らしの良いポイントの桜はつぼみも大きくなり五分咲き、木祖村では梅と桜が同じころに咲く、といった具合で、わずか300kmの道程だが、同じ春でも大きな違いがあることを感じる。
三月は、いつものメンバー主催のツーリングに、2014仕様に深化した2005年式のボンネビルT100を駆って敦賀の先まで出かけたが、日々雑用に追われて、時間切れとなり引き返してきた。のんびりとツーリングに出掛けることができなかったが、今月初めは能登へ、お気に入りの1台であるスクランブラーで出かけた。
長距離ツーリングで、時間と距離を稼ぎだすために高速を利用した場合、少し防風効果のあるスクリーンをスクランブラー用に企画している。それの実走チェックをすることも兼ねて、午後より出掛けた。
スクランブラー用に試作したステーに、試作したスクリーンを取り付けて、スクリーンの取り付け位置などを変更しながら数パターンのチェックができた。いつものメンバーにも依頼して、数パターンのチェックを同時進行で行っているから、あと少しで出来上がる予定だ。
能登も晴れていれば、東は立山連峰、西は千里浜あたりの夕日を眺めることが出来るのでは、と思いながら五箇山まで東海北陸道を走った。
郡上八幡を過ぎた荘川あたりからは、すこし冷えてきて、高速道の脇には雪が残っていた。五箇山からは、いつもの定番ルートで、お気に入りの風景を眺めながら心地よい走りを満喫できた。
HONDAから 60年代から70年代に活躍した、CB450K1やCB750 の現代版という雰囲気を持ったCB1100が、キャストホイール仕様にスポークホイール仕様が追加された。日本の歴史、文化、田園風景に、よく似合うTriumphスクランブラー、ボンネビル 、スラクストン同様に、クラシックな雰囲気を持ったバイクが増えることは嬉しい限りです。
スポークホイール仕様の外観に、足回りには倒立サスとモノサスが組み込まれ、高性能ブレーキなど、走りを求めた装備なのに、クラシック風なスタイルを演出しているモデルもあるようだが、一般道においてクラシックなスタイルで、最新の速さや走りを求めると、何となく優雅さに欠けてアンバランスに思える。
そのようなバイクとは一線を隔したCB1100、スクランブラーやT100の足回りは、伝統的なツインショックで、クラシックなスタイルに見合った走りは、少し古めかしい味付けがなされているところが面白みでもある。
その味付けには好き嫌いがあると思うが、自分好みの味付けにできれば、バイクとの会話も弾み、日本の道を速さよりも心地良さで、走り続ける楽しさが更に増してくる。
最新のスクランブラーは、インジェクション仕様でタコメーターが標準装備と成り、リムはメッキからブラックへと変わり精悍さを演出した最新型だが基本的に何も変わることなく、余分なものを省いたクラシックな雰囲気を持った外観はバイクらしいスタイルでお気に入りである。